スタジオ人相帳

今日は諸般の事情から、外部スタジオ利用のWINS練習都内某所。
生ピアノを使えることがウリの、クラシック音楽専門スタジオ。
俺はゆたかさんに次いで2番手入り。ロビーで入り時間待ち。


森の木陰でどんじゃらほいっ♪

ほどなく入れ替えの時間になり、これからスタジオに入る人、練習を終えてスタジオから出てくる人でごったがえす受付周り。
俺は人の行き交いに邪魔な位置かとも思い、ちょっと席を離れて壁の掲示板を見に席を離れていたら、一組の母子が俺の座っていた席へ。子どもの足元には俺のカバンがあるんだが。隣に立っている母親は気づかないのか、スマホ画面に夢中。俺自身もカバンの扱いには日頃から無頓着なので、別にいまさら、子どもの靴があたって汚れるくらい意に介さないが、ひとこともなく席を取られたことには、心証が悪い。ぶっきらぼうに自分のカバンを手に取ると、壁際に移動したが、母親はスマホに夢中のままだった。
すると今度は、その壁際で打ち合わせを始めた母子が、俺のカバンに足をぶつける。
「あ、すみません」のひとことでいいのだが、「お育ち」がいいのかこういうことばが咄嗟に出ない人たちばかりらしい…。
スタジオを手配してくれたメンバーには申し訳ないが、この時点でこの場の利用者に対して、俺の印象はかなり悪くなってしまった。
逆に今まで、学生やロックバンドなんかが普通に出入りしているスタジオでは、待ち時間にこの類の不愉快な思いをさせられた記憶がない。見た目がアレなバンドマンでも(だから?)、日頃から社会に対して息苦しさを感じているからなのか、それともそんな苦労がちゃんと身についているからなのか、外見から受けるイメージと違いビックリするほど腰が低い人が多く、お互い気遣いながら限られたスペースを使っていた。
そんな場所でも傍若無人な振る舞いなのはむしろ、素人目にもわかる高価な楽器を持ち込んでいるようなシニア、だったりして。
一点残念なのは、この手の場所では煙草の煙が酷いことが多かったりする。
「スタジオ人種」の顕著な違い、と思えた。
音楽を演奏(練習)することを通じて、いったい人として何を学んでいこうというのだろうね…。