年内最終練習、忘年会付き(どっちがオマケか)。

バンドの年内最終練習は、京浜東北線の架線事故にたたられて、珍しくゆたかさんがシンガリ、ギリギリ到着。
ジャーマネ嬢は練習に間に合わず、練習後の忘年会から合流。
しかし京浜東北線ばかり架線事故、同じ管理職のせい、なんじゃないだろうかと勘ぐってしまうよな。
なにせ我々は住んでいる所がバラバラなので、なんだか「頑張って集まりました」という体。千葉からの俺は、全く余波を受けなかったが。
前回練習では、新曲の音取りにやや梃子摺った俺だったが、一気に曲が形になってきたところで今日はベースに集中砲火(笑)。
WINSには今出来のアカペラ・バンドのように「ボイパ」担当がいない、というかできる人はいるのだが、4人しかいないので和音を鳴らすので手一杯。
従って文字通り「ベース」が、曲のリズムやグルーヴを決定付ける、半分(以上?)リズム体な役回りを担っている。
毎回の練習に、特にテーマを設定しているわけではないが、本番の演奏までにはまだ間があるこの時期に、じっくりと時間を裂いて取り組んでみた。
…こんなにも充実した内容の、曲が仕上がっていく段階での練習に、なぜジャーマネ嬢不在(^o^)
(いや、だから不可抗力だって)
どんな内容だったのか、ごく簡単に思い出すと、
ジャズ・コーラスだからといって必ずしも2・4拍が重いわけではなく、曲によって使い分ける。
実は2・4拍を重くするためには、1・3拍での「振り上げ」、ちゃんと身体の準備ができていなければ、グルーブ感は出なかったりする。
同じリズムの繰り返しでも、フレーズの考え方を変えるとまったく違うノリに。
「タテのり」「ヨコのり」の使い分け…などなど。
1曲だけ延々と歌っていたわけではなく、それぞれの曲調にあった歌い方をみんなで考えていたので、そもそも「正解」がある話ではないし、音を確かめつつだったのでその全てを文章には表すことができない。
しかしヴォーカル・ベースってのも大変だよな。これが1曲通じて続くかと思えば、曲中でシンコペーションのような切り替えがあったり、リフや合いの手が入ったりする…。そのうちちょっとしたドラム・ソロなんか、本当に叩けるようになっちゃうんじゃなかろーか。
しまいには「歌ごころ」まで要求されちゃって…(笑)。
楽器という「媒体」を自在に操っているように見えるレベルの人たちでも異口同音に、「歌うように演奏したいのだ」というくらい、音楽の中でも「歌」は憧れ、であるらしいのだが、その自身の身体を自由に「乗りこなす」ことが、実は一番難しいことだったりする。
「歌がうまい」といわれる人たちは、見方を変えると自分の身体を自由自在に操れる人なのだろう。
それにつけてもゆたかさん、メンバーのことばひとつひとつに反応して、毎回違う歌い方をしてくるので、つい色々いってしまう。満足できない、というわけではなく、「更に上の演奏」を目指しての試行錯誤。ご本人の感覚ではコンマ何秒、といった違いらしいのだが、一緒に歌っていると、その息遣いが違っただけで、全く違うものに感じられて、この練習は、とても面白かった。
他のメンバーにしても言いっぱなしではなく、ベースの歌い口の変化は他のパートにも少なからず影響があり、一緒に歌いながら曲を形作っていく作業。
こういう時間の共有を通じて、唯一無二の自分たちの演奏というものができあがることを信じて。

というわけで、ジャーマネ嬢も無事に合流して、意気揚々と忘年会へ。
メンバー、ジャーマネ嬢、そして我々の演奏を聞きに足を運んでくださったみなさま、今年も一年、大変お世話になりました。
乾杯〜!(あ、このビール、俺にはアルコール度数が高い…)