同窓会と。

学生時代に付き合っていた女性の夢を見て、早朝に目が覚めてしまった。
足掛け10年に及んだリバウンド闘病のきっかけになったヒトだ。
俺が何の知識も情報もなく、勝手に薬を断っちゃったせい、なんだけどね。むしろ迷惑をかけてしまった。
今頃はどこでどうしているのやら。もう数十年も前、結婚のお知らせだけはいただいたので、大きくなったお子さんに囲まれて幸せに暮らしているといいなと思うが、その後の交流は全くないので、具体的に想像することすらできない。
今日が誕生日だったことが俺の潜在意識とリンクしたのと、この週末には練産大(笑)合唱部の定期演奏会のご案内をいただいているせいだろう。何気に長い歴史のある部で、周年記念演奏会なので、OB・OGステージがあるのだ。
聞きに行こうか未だに決めかねていて、今のところ他の予定も入っていない。

「同窓会」に関しての俺の考え方は、恐れ多くも以前、マツコ・デラックスさんに「代弁」していただいた通りで、加えて今やHSP(Highly Sensitive Person)自覚者の俺としては、サシで飲むならともかく、誰だか思い出せない複数の相手に囲まれて飲むという状況は、軽いパニックに陥る可能性が高い。

しかし学生時代の俺は、いい意味でも悪い意味でも目立った存在になっちゃってたらしく、毎回お誘いはいただいている。
こんなヤツがいたということを覚えていただいている人がいるのは、それだけでありがたいことではある。

合唱に関しては歌う側でのお誘いも時々いただくが、学生時代を一区切りに距離を置くことにしている。現状、楽器演奏などのお手伝いを除いては全てお受けしていない。理由は色々あるが長くなるのでここでは触れない。まぁ簡単にいって演奏の現場にビール片手に、とはいかない*1ことかなやっぱ。
まぁこんな調子で、俺自身気付かないまま、無神経にたくさんの人たちを傷つけてきちゃったんだろうな、などと思う。

他人様に披瀝できる暮らしぶりでないことは、いうまでもない。
こうして自身の部屋を見回してみても、学生時代から何ひとつ、進歩というものが感じられない。

先の週末休み、大規模商業施設にひとりで赴く途中、身なりはいいが恐らくホームレス*2の男性が倒れているところに人垣ができていた。20歳代くらいの男女ペアが救急車を呼んでくれたみたいで、携帯電話を片手に付き添っている状況に出くわした。
多分目の前を歩いていて、不意に倒れたのだろう。
このおふたりの善意ある行動には、一点の曇りも疑う余地も、ないのだが。
一方で同じ路上生活者がこの寒さに身動き取れなくなったまま息を引き取りかけていても、俺も含めて目の前を通り過ぎる誰ひとり、通報することはないだろう。
まるで何も目に映っていないかのように。
こういうとき、人間社会の不思議な構造と割り切れなさを、垣間見る思いがする。

この週末の過ごし方も、白黒はっきりとした結論が出ることはなさそうで、きっと当日までの残り数日、こうして悶々と悩むんだろうな。
「それも人生さ」

天気予報によると、当日は雨…当たったら顔出してみる、とか(いっそ天運任せ)。

*1:お客さんが、だけどね。

*2:最近は隠れホームレスといって、身なりだけでは困窮度の判断つかないのが、支援の現場を難しくしている。