何の予定もない、日曜日は。

…に限って、平日どおりの時間に目が覚めてしまったりするもんで。
意地になって、8時まで寝る。
二度寝したせいか、だるいな。
9時まで粘る。
別に今日は、何をする予定もないし。
え〜い、10時まで…。
さすがにトイレに行きたくなって、布団から出た。
今日は一日、久しぶりに俺の「右脳」が命じるままに過ごそうと思う。
昼食(!)を摂りに部屋を出たのは12時半。
ドアを開けると、火災報知機の音。
少し前に向かいの棟で鳴っているのを聞いたが、今日のは少し遠く、どうやらパチンコ屋辺りから聞こえてくる。
店内にいたら、この程度の警報音じゃとても聞こえないだろうなぁ。
音に誘われるように歩いていくと、どうやらパチンコ屋並びのアパート、その上階かららしいのだが、俺がその建物の前に立ったところで、丁度音が鳴り止んだ。
とともに、けたたましくサイレンを鳴らして、最初の消防車、到着。

間髪入れずよってたかって、あっという間に消防車だらけ。商店街は一時封鎖状態に。
「電子レンジ…」ということばが耳に入り、どうやら大したことはなさそうだったが、万が一の事態に備えたこの初動体制。
皮肉混じりに聞こえちゃったら申し訳ないんだが、日本の消防はやっぱり頼もしいなと、心の底から感じ入ってしまった。現場の方たちのご苦労には、本当に頭が下がる思いだ。
どなた様も、来る年末・年始、くれぐれも「火の用心」で。
直接火を見たわけでもないのに、場の雰囲気に影響されてやや興奮しちゃったので、消火活動の邪魔にもならないよう、ここらで駅方向へ現場離脱。
コンビニでパンと缶コーヒーを買って、駅向こう側にあるでっかい公園へ。
ここでは、空がどこまでも青く広がっていて、この街ではお気に入りの場所のひとつ。

…なのだが、ここも今日は様子が違い…。
ウォーキングのご一行様。全員、定年退職後といった按配。
んー、のっけから右脳に、ストレス2連荘だ。
しかし、よく躾けられているものか、ベンチに座っている人はおらず、全員レジャーシート持参、らしい。
お互いに会話を楽しんではいるのだが、なぜかひとりひとり、それなりに距離を置きながら座っているのが不思議といえば不思議な光景。
ともかくお陰で俺は、これもお気に入りのいつものベンチに辿り着くことができた。
ご一行はトイレ休憩だったのか、記念撮影を済ませるとまた、隊列を組んでどこかへ向かって歩いていった。

っつーか散歩ごときでなぜ、ツルまなきゃならんのか。
天気予報では、昨日土曜日よりは気温が下がる、という話だったようだが、日当たりがいいせいか、着込んでいるせいか、それほど温度差を感じない。むしろちょっと冷たい空気は張り詰めていて、歩いてきた身にはここちいいくらいの陽気。
はるか彼方、公園の芝生の向こう側では、デニムにパーカー姿でテニスラケットを振っている高校生くらいのお嬢さん。ボールはゴム紐を介して地面に固定されていて、打つとゴム紐が伸びて戻ってくる仕掛け(名前、あるのか?)。
無心になってボールを追っている姿を見ていたら、なんだかうらやましくなってきてしまい、俺も部屋に戻ってスティックと練習用パッドを持ってきた。

途中で丁度通りかかる時間だった京急をカメラに収めたりして…すっかり「ながらテツ」。
とっくにドラマーとしての俺は廃業を決め込んでいるが、今でも時々、歌の本番前の控え室などで、こうして気分転換(や集中)を目的に叩いていることがあり、アカペラ・バンドなのに楽譜とともにカバンに一式、持ち歩いていたりする。
久しぶりの割には、すぐにダブルストロークの勘が戻ってきた感じで、このところのブランクの割には思っていた以上に早く叩けるようになっているのが嬉しかったり。
しばらく腕を動かしていると、さすがに右腕の筋肉が痛くなってきたものの、スティックが自分の腕の一部と化したようなあの感覚すら、程なく戻ってきた。
そろそろ、実際のドラムセット上で「展開」してみたいものだ。
しかし今日びの若い娘は、プロポーションいいなぁ。学生にしても、若い子連れの母親にしても。
俺らの学生時代といったら、男も女も…どうだったとはいわないが、少なくともこんなに垢抜けてなかったよな。まぁ男は一部に垢抜けたヤツは増えたものの総じて変わらん気もするが。女性は本当にここ10年くらいで全く違う生き物に「進化」しているように見える。進化論が正しいとすれば、望めばあと数年で本当に空を飛べるようになるヤツとか、出てくるんじゃなかろうか(笑)。
途中から友だちが合流して、ふたりで打ち合いになっていたテニス女子、15時丁度に引き上げていったので、俺も潮時、動かしていた手も冷えてきたので引き上げることにした。
午前中こそ家事すら面倒くさい、という無気力な俺だったが、今日はなんだか、これだけのことをこなしてきてまだ15時か。
この空の高さのように、今日は時間がゆったりと流れている気がして、なんだか嬉しい。
近所のスーパーでもよかったのだが、まだ時間も早いし、手近な大きい街、津田沼まで出て、夕飯の買い物をすることにした。
駅までの道で、今日初めてカバンからヘッドフォンを取り出す。
暗譜用に先日の練習を録った音源を聞きながら、ぶらぶら。
幕張本郷駅は、広大な車庫に隣接、元々関係者が通うために開設された駅で、実は鉄道の街といったところ。
工場もあるらしく、駅のコンコース(改札内)には、こんなものが。

トレイに近い場所に位置が変わっており、従来あった場所には向かい合わせの席が新たに設けられていた。

トイレ待ちや、ちょっとした待ち合わせの場所として、割と人気があるらしい。
その幕張区で改造されたのか、房総半島をサイクリングする人たちのために、自転車ごと乗れる特別車両がデビューするとか。駅にはセンスのいいモノトーンのポスターが。

ホームで電車を待っていたら、隣の車庫に現車入線!

こういうこと、割とあるんだよな俺。
こんなことで人生の運を、使い果たしていないといいんだけど。

津田沼駅ではブックオフもある南口に出て、だいたいいつものコースをウィンドー・ショッピング。
それから地下にあるイオンで食材を仕入れた。
北口には新津田沼駅に隣接してバカでかいイオンがあるのだが、その喧騒やら光やら電磁波やらで気分が悪くなったことが何度もあるので、あまり好んでは近寄らないようにしている。
店を出る頃には程よく暗くなってきたので、イルミネーションをカメラに収める。

今年も、千葉工大のもみの木はみごとだ。

部屋に戻ると、こたつに気力を吸い取られる前に全ての窓を開け放ち、勢いで掃除機かけを終えた。
昼間練習用パッドを叩いていたベンチは丁度ヒノキかもみの木*1かの真下だったので、風が吹くたびに枯葉がいっぱい落ちてきていた。そのせいか、どこに付けてきちゃったのか、掃除機をかけてもかけても、どこからか小さな枯葉が出てくる…。
さてさて。
ゆったりと過ごすつもりが、一転してこの達成感(^^;
この、ストレスがなかったような、あったような一日が、HSPな俺の今週の出勤状況に、どう影響するのだろうか(少なくとも右腕は筋肉痛確定、だな)。

*1:は、落葉しないか。