というわけで行ってきました、久しぶりのフル・ドラム。
ご存知の通り音楽スタジオの予約システムには「個人練」予約というのがある。前日に空きがあれば個人*1に限って割引価格でお貸ししますよ、というもの。だいたい「ひとりカラオケ」水準くらいの金額。
しかしだいたい直前まで予約が埋まらない部屋っていうのは、バンドとして使いまわしのあまりよくない広さ、もしくは広すぎて通常料金が高価なところなわけで。
それでもスタジオ自体が人気のロケーションだったりすると、もう前日には全ての部屋が予約済、ということもあるので、ある種「賭け」ではある。
日頃WINS阿佐ヶ谷の練習なんかはもちろん「通常予約」なので、男ばっか四人が四帖ピアノ付きに押し込められるようなツマラン（笑）こともあるのだが、個人練のシステムでは真逆なことが起こる確率が高く、案の定今日のスタジオも「18帖ぼっち」だ。
最初の頃は面食らって、ひとりには広大なスタジオの静寂を打ち破る第一打にものすごいプレッシャーを感じたりしたものだが（誰も見てやしないけど）、今やさすがに慣れた。
何しろ時間が限られているのだ有効活用。軽くスティックの感触を確かめながら、椅子の高さやペダル、各シェルの位置、セッティング微調整。
練習スタジオでジャズ・ドラムのセットを置いてあるところはまだまだ少ない。なのでいつも思うんだけど、ロック・ドラムって何でハイハットをあんなに高くセッティングするんだろうか、何でタムタムは水平置きなんだろうか、なんで椅子は低いんだろうか（総じて、「座高どんだけ～？」な感じ）。
予め、スネアだけでスティッキングを練習してきたルーディメントのうちから、ドラムセット上に「展開」*2するための課題フレーズを３つ（時間内に全てこなせるようなら御の字）用意してきたのだがこれが！ 想像以上にブランクが長かったこともあり、シングル・ストロークのフレーズがようやく身体に入ったところでダブル・ストロークの課題に移ったものの文字通り「ドラムに遊ばれて」時間枠終了、課題2つ目で早くも挫折。どうやっても打点2つがキレイに拍に入らないんだよっ！ 延々と同じフレーズ叩いてたら、なんだか頭がボーっとしてきちゃうし。
やっぱり練習台と本物は違うわ（あたりまえ）。
先日来の高校生の吹奏楽を拝見してて「スティッキングが…」などとエラソーなことをいってた俺が、実際はこの体たらくだ。ひとつでもうまいこといったらフォームの確認用に動画でも撮ろうとデジカメも持っていったものの、出番のないまま退却ー。
だがこれも久しぶりに自前のスネアを爆音で鳴らしてあげられたし、昨日のチューニングの結果も叩いてて気分を害するほどではなかったから、充足気分の帰り道。しかし俺のスネア・チューニングは、まだまだ課題があるね。しばらくはこうして現場で微調整しつつ。
放置してあった割には日頃の手入れがよかったのか、錆ひとつ出てなかったのは不幸中の幸い。
この勢いで、懸案のひとり多重録音（アカペラ）も片付けちゃうか。
実はこのブログにでもアップしようと目論み、数日前からマニュアルを引っ張り出して熟読（付け焼刃）。少なくとも年に1回この時期くらいは使ってあげないとなー、MTR録音機。
と思っていざ起動してみたら…どうやらモニター回線が死んでるっぽい。
過去の録音を再生してみたところ、レベルメーターは動いているので中のデータもちゃんと保全されているらしいのだが、どうやってもモニター音が（ヘッドフォンに）出てこない。
録った音が聞こえなくちゃコーラス重ねるなんて芸当、できるわけないじゃん。
取り急ぎデータはバックアップを取っておくとして、でもファイル形式が特殊なので本体に書き戻せなければ意味がない*3。
修理に出すべきか、それともこのままスクラップにしちまおうか。いずれにしても、財布には痛い。
とりあえず今は頭にカッカ来てるので、これも明日再起動してみてから考えるか。いずれにしても、この年末休みでの「ひとり多重録音」の目算は時間切れだが。
しかしそうなると不意に、大幅な時間枠を必要とするはずの予定が、ぽっかりと空いてしまった。
とりあえず今夜は、（缶ビールを）飲まない理由がなくなったわけだが。
このところ毎年末、何かしら壊してるよなー俺。
あーヘコむわー。
年末にもなって、日ごろやりつけないことをごそごそやろうとするから、イカンのか。
