発泡剤、おかわりっ!(健康診断)

いつもより30分早く出勤。眠い。
会社集合で病院まではグループ移動なのだ。
都内では山手線の大幅遅延中。地下鉄で都心をスルーな俺にはカンケーねぇやと思っていたが、会社合流のひとりがまさに巻き込まれており、混乱の駅での合流になってしまった。
やっぱのっけから、波乱含み。
しかも確認しなかった俺もいけないのだが、ちゃっかりついて来ちゃったひとりは「次の(時間帯の)組」だったらしく、こうなるとご本人の行動が意外とアテにならない。病院側はひとり増えようが大して問題ないらしく、通常対応なので俺も気付かなかった。逆に社では「行方不明」扱いになっていて、さぞかし大騒ぎだったことだろう。

今年初めてお願いすることになったこの病院は、健康診断を受けるには丁度いい規模で、大病院のように大袈裟な移動の必要がなく、看護師さんたちもきめ細やかに目配り、各人に付き添ってくださったので、俺は自分の検診に集中すればよかった。
しかし、どうして胃カメラの検査技師さんってみんな、ああも早口なんだろーなー(笑)。
発泡剤、おかわりさせられる。ゲップするなって、無理だから絶対(ああ、苦しい)。
体重はしばらく測っていなかったのだが、「大台」をいつのまにか割り込んでいた。近いうちに死ぬかな、俺。
先生の問診では、「お疲れのようですね」。
どのデータを見ていってるんだろう。っつーかどう返せばいいのだこれは?
「精神的には35歳のままでも、身体は正直に年をとっているので」というありがたい忠告をいただいた。
会話を進めていくとどうやら法人名から、介護施設か何かと勘違いされていたようで、続いて他の同僚が問診を受ける前に訂正しておく。

再びみんなで社に戻る途中、事前に総務担当者からも説明を受けていたはずなのに、病院側の都合で自分だけが受診できなかった科目があったことにご立腹の新人くん。道中、愚痴聴きになってしまう。
日頃の言動からも、どうも権利意識だけがハナにつくなこの「坊や」は。

社に戻り、昼食はいつもの時間にありつけたものの昨夜から何も食べていない上に、バリウム排出のための下剤も飲まされてるので既に腹がぎゅるぎゅる。不規則な上に気付かれで、食欲なんかない。
こんな状況でいつもの生産効率になるわけがない。なんとか今日一日をやり過ごせば、と思っていたが、何となく手を動かしていたらなんと、想定以上に仕事が進んでしまい、今日明日の2日間と見積もっていた仕事が定時までに終わってしまい、誰より本人の目が点。

「反体制」を自認する直属上司から、「キレるヤツもひとりくらいはいないとな」という話だったか、俺は「そろそろキレることも覚えないと、と思っているのですが」と返したところ、「本当はちゃんとキレることができる人だと思うけど」と返された。
げ、先日の一件のことか?
来週からは同じフロアの会議スペースが作業場転用される。主務者は例の「ババァ」であり、さすがにひとりであれば黙々と手を動かしてくれるだろうが、誰かが一緒だとのべつ幕なし話し続ける人なので、俺が頭を使う仕事をしているときにこの状況になったら、再びキレないでいられる自信がない。しかもそうなっちゃったら今回は本人の前で、になる可能性が高い。