第9回すみだストリートジャズフェスティバルでの演奏(WINS阿佐ヶ谷)

なんと今年は、司会のお姉さんがいるじゃないか! という展開。
せっかくなので冒頭、もっと会話に積極的に絡めばよかった。
なんか腰が低い、を通り越して腰が引けてる、感じがするお姉さんだったので…ソレが正しい「オッサン道」だったよな。

肝心の演奏内容云々以前に、やはりあのPA環境について触れねばなるまい。
前のバンドさんが10分早く演奏を終えてくださったので(終盤の演奏すら聞けなかったのが残念だったが)、転換の時間を十分に音響チェックに使えたわけだったが、
その一部始終から見守ってくれていた友人からは、
「あれだけ念入りに(事前)調整してたのにねぇ」
なんでも途中でPA卓を、いじられちゃったらしく(をいをい)。
改めて真偽の程は今となっては不明だが、というのは帰宅して録音を聞くにどうも冒頭1曲目からちゃんと(!)音割れしちゃってて。
あの場で歌っている立場からは、2曲目で「あれ? やっぱり音割れしてる?」って状況になり、後半戦6曲目あたりでさすがに歌い居心地の悪さに耐えられなくなって、「メイン(ボリューム)絞ってください」とお願いしてみたのだが…やはり今回もダメだったか(あのミキサー、真司さんが持ってるのと同型じゃなかったか?)。
ディストーション(ヘビメタ)というよりは、はるか昔のSP版の音っぽいといえなくもない。
俺たちの演奏内容に合ってた? …などと苦しい気の取り直し。
こういう俺たち側の演奏環境の過酷さはともかく、さすがにわざわざ聞きにきてくださるお客さんたちに申し訳が立たない(日頃こういうことには鈍感な俺でも)。
終演後はみなさん、決して俺たちのせいではないということで控え目にいってくださったが、こんな状況が毎回続くとなると、さすがに客足そのものにも影響が出そうで怖い。
といってパフォーマンス全体がメンタル的に左右されちゃうのが一番、この場のお客さんに申し訳ないことなので、演奏自体のテンションは下げないように気を遣おうとすると、いつも以上に体力気力が必要になる。
万策尽きたか…あとはもう、演奏のスケールを落とすしかないのか。
ってことで声量で「手加減」すりゃいいとも思うんだが、俺だけが小声で歌っても、負けず嫌いのメンバーが音量を下げてくれなかったり(^o^; いやいや、コーラスにはバランスというものがあってだなー。
張りのない声で歌ってしまって、そもそも曲調が変わっちゃっても意味ないわけだし。
というわけで、思いのほか過酷な演奏環境の下で葛藤を抱えつつ今回最大の教訓は、互いの音以外のことに気を取られちゃうからか、「練習で最後までできなかったことは、やっぱり本番でもできない」、という至極当たり前な結論に尽きる。

午後の、昨年よりも遅い時間帯、ということも幸いして、ビル影がほどよく落ちてくれたので、昨日から一気に秋めいた気温と相まって、屋外イベントに相応しい好ましい陽気ではあった。
ときおりビル風が強く吹くので、譜面台に載せておいた「WINS」のフリップが譜面台ごと倒れてしまった(前に出たときの俺のマイクシールドのせい、じゃないよな、なかったよな(焦))。
空気が乾いてたせいか、俺にしては珍しく口の中が乾いてしまい、何度も演奏の間に水分補給。

そんなこんなの突発的なトラブル、ひとつひとつも、屋外イベントの「醍醐味」として楽しんじゃうしかないでしょもー。
それでも昨年よりは明らかにたくさんの方々が足を止めてくださったようだ。
最終的には、演奏中に目の前を横切っていったカートのおばあちゃんに、「全部もっていかれた」(苦笑)。
俺たちが何もしてないはずの曲で、お客さんたちの笑い声が録音されてたりして。
演奏後、個人的に「カンパ箱はないの?」と声をかけていただいたので、誰よりも(?)一緒に俺たちの演奏を楽しんでいただけたようだった。

  1. It Don't Mean a Thing
  2. Fanfale〜馬曲詰め合わせ
  3. Garota de Ipanema
  4. Route 66
  5. Java, Jive
  6. I Left My Heart in San Francisco
  7. Day by Day
  8. カーニバルの朝は北の宿から
  9. Sing, Sing, Sing