怒れる魂にも、救済を(メサイア鑑賞)。

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19号の、尻尾?
台風のおかげで予定が変更になったので、以前から電車の窓から見えて気になっていた京成八幡駅前のマロンドへ行く…のを自身へのいいわけに、大学時代の同級生が出演するクラシック・コンサートへ足を運ぶ。


マロンドさんは、俺の中ではなんといっても「カレーパンあげたて回数日本一!」の印象が強く、以前Route 66のネタを仕込みに行った四街道駅前以来。こんな近くにもお店があるんなら、これからもちょくちょく来ちゃおっかなー。
運よく今日はカレーパンだけでなく、ずんぐり愛らしいアンパンも焼き立てほかほかだった。うまいっ!
しかし、お店併設のイートイン利用だと「生活必需品」じゃなく「贅沢品」扱い(?)になるのか10%なのね消費税。複雑すぎてわからん。
じゃ、外に持ち出すつもりで買ったけどイートインがガラガラだったので気が変わったら、どーすんのさ…?(追徴課税?)
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京成電鉄の本社も移転してきた八幡は、ここが今回の台風で冠水しちゃった武蔵小杉かーと勘違いするくらい、タワーマンションだらけの景色。
台風一過の空は青くて広い。
仕事の都合で千葉に引っ越さなければならなくなった当時、千葉に土地勘の全くなかった俺が最初の引越し候補地に考えたのがここ、本八幡だった。
当時は3つ掛け持ちしていたバンドのライブでうっかり終電帰宅になっても、東京在住の頃とそんなに変わらない時間帯が確保できる気がして、何よりJR総武線都営地下鉄新宿線、京成線の3方向が使える。
しかし便利な場所ほど家賃が高いわけで…京成線なんか特急停車駅だし。通勤距離より住環境を優先することにして、現在に至る。

その頃は知る由もなかったのだが、大学合唱部時代の同級生が結婚後一足先に暮らしていたのも偶然にもこの八幡の街で、今は都内に戻られているが、その折にご縁があった市川混声合唱団で今も歌い続けているとのことで、ときどきこうして演奏会のお知らせをいただいている。

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幸い習志野でも俺の住んでいる辺りは、今回も大きな被害もなく済んだようだけど、そんな中での宗教曲はいつもよりやや厳粛な面持ちでの拝聴となった。
ヘンデルメサイアといえば、一番有名なのは「ハレルヤ」コーラスでしょうねやっぱり。
このオラトリオ、実は53番まであって、全曲演奏すると2時間を優に越える大曲。さすがに今日は抜粋での演奏。
手元のプログラムの解説によると、最初から教会の礼拝用ではなく、劇場での演奏を目的として書かれたものだそうだ。
合唱団は総勢100人規模、伴奏を担うオーケストラは「2管編成」というのだろうか。40人ほどで、中には制服姿…高校生も演奏していた。
弦楽器を中心にときどきスケールが「おや?」という箇所があったが、そこは教育的配慮、ということで。高校生ぐらいでこれほど大きなステージを経験できる環境があるのはむしろ羨ましい。今後もいい経験を積んで、よりよい演奏家に育ってくれることだろう。
2階席だったので曲そのもののスケール感に比べるとちょっと迫力に欠けた気がしたが、全体的によく整った演奏の印象。欲をいえばもう少し、必死な形相むき出し、みたいな場面があってもよかったかも。演奏の迫力って音量だけじゃ、ないんだな。
メサイアといえば、このブログでも何度か紹介したことのあるクインシー・ジョーンズのコラボCD(ありゃ、廃盤?!)が俺のクリスマス時期の愛聴版で、いくつかの曲はおぼろげながらもメロディを覚えていたりしたので、久しぶりの原曲演奏も2倍楽しむことができた。すっかりインスパイアされちゃったのか無性にクインシー・ジョーンズ版を爆音で聴きたくなってしまった。やっぱドラムがびしばし鳴ってる方が…。

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すっかり日が短くなりました。