前夜、ついに湯たんぽが今年初出動となった。
昨夜からの頭痛は今朝になっても治まっていないが、痛みの原因はどうやら頭そのものではなく、毎度のごとく右耳内の腫れが原因のようだ。
本番前夜から当日にかけては、
今日はライブだ！楽しみだなぁ♪
などという気分になれたためしが一度もない。
プレッシャーに押し潰されそうになってて、むしろ体調が優れないことの方が多い。もうすっかり慣れっこだが。
これから「本番」までに、徐々にアゲていくことになる。
8時にアラームをセットしておいたのだがアラームが鳴る前に目が覚めてしまい、この時点で身体はだるかったので9時にセットしなおして寝る、という荒業に出た。
寝ぼけているときの俺の行動は、我ながら危険すぎる。
久しぶりの（宇都宮線）ボックスシートで崎陽軒
などとゆー素敵なプランを思いついてしまったらじっとしていられず、長旅に備えて（？）まずは船橋・東武デパート内の崎陽軒で、横浜炒飯弁当をゲットした。
乗り換えなら北千住の崎陽軒でもよかったのだが、横浜界隈と違って出足が少しでも遅れるとすぐ売り切れてしまう危険性が高く、ここは10時開店と同時に攻めてでも、確実に入手したいところなのだ。
宇都宮線、死亡のお知らせ。ｷﾀ━(ﾟ∀ﾟ)━!
第一報を知ったのは、牛田駅の電光掲示で、「宇都宮線 踏切事故で不通」。
「やられた！」というよりもなぜか、（携帯からツイッター調に都度投稿していたときから）今日は何かありそーだなー、という予感めいたものがあった。
迂回、といったってそんなにオプションがあるわけでもなく、とりあえず時間潰しながら（復旧を待ちながら）久喜まで行くか。
北千住の乗り換えでは、10分間隔の区間急行が偶然、久喜ではなく（東武動物公園から日光方面へ）南栗橋止まり11:15発で、次の久喜行きは更に10分後の11:25。だが何気なく特急ホームの時刻表を見ると*1、その７分後（11:32）に「特急りょうもう」があるじゃないか（しかも「空席あり」の表示）。
ということであっさりと予定変更。
草加駅で先発の区間急行までを抜き去ってしまい、
何が「時間を潰しながら」だよ、最速着じゃん。
とりあえずメシにすっか♪
そんなわけで、ボックスシートでの昼食は久喜駅ホームのベンチに変更になった。
運がよければ昼食終わるころには動きだすだろー。
10時半ごろの事故だったので、復旧に2時間。かなりの事故だったらしいが、それでも2時間で復旧できたのは現場の方々のご尽力だろう。
面白い光景だったのは、なぜかJRのホームの方に東武「スペーシア」（恐らく新宿発のヤツ）が止まってた。打ち切り回送だろうと思ったら乗客で満席で、みんな諦めたように死んだ目（笑）をしているように見えたのは、俺の気のせいか。
この大雨だというのに英断をもって、これから紅葉の日光を目指すはずの方々、だったらしい。
ホームの屋根が役に立たないほど、さっきから霧雨が強風に流されていて、40分後にようやく宇都宮線の電車がホームに入ってきたとき、俺のスニーカーはびしょびしょだ。
そんな何もかもが思惑通りにいかない状況の中、いつも通りの集中力など発揮できるわけもなく、結局車中「ひとり暗譜大会」の目論見はもろくも崩れた。耳だけは過去の録音を聴き続けていたが、急に暖かい車内に入ったせいだろうか、小山を過ぎたあたりから猛烈に眠くなってしまった。
この間ずっと、メンバー間メールで現在地のやり取りをしていたのだが、ゆたかさんとは同じ電車に乗っていたらしい。
ゆたかさんは逆に、もし横浜で崎陽軒に寄っていたらこの電車には乗れていなかったという。
読みきったぜ、宇都宮線！
今日の演奏会場である雀宮のお店「まつぼっくり」は、ライブハウスというよりはミニホールの趣で、こだわりの音響機器から3階まで吹き抜けのステージ部分と相俟って、とても歌いやすかった。
店内に一歩入ると、丁度PAリファレンスをなさっていたのかボーカルもののCDがかかっていて、俺はてっきり誰かが生で歌っているのかと思ったくらいだ。
我々は3階の和室を控え室代わりに使わせていただけることになったせいもあるが、こだわりの雑貨で飾り付けられた店内は初めてきた緊張感よりも「実家に帰ってきた」みたいな居心地の良さだった。
互いにご挨拶もそこそこに、まずはPAチェック～リハへ。
ひと通りの打ち合わせもスムーズに済んで、開場時間の頃には再び控え室でまったりしていたのだが、この際に出していただいたオードブルがまた絶品だった（あぁ、早く演奏終えて飲みたい！）。
なにげなく階下の客席の様子に目をやると、すでに満席。
「主役」のボージョレー・ヌーヴォーはビンではなく、樽から振舞われている。
