三連休。

今年の年明けはそういうわけで、俺自身にとってもワースト記録的なものになったが、上には上(下には下?)があるもので、会社の上司はなんと葬式だったそうだ。
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年末に餅つき大会でお会いしたばかりの知り合いご夫妻の、奥様が急死なさったんだそうで、持病があるご主人と比べるまでもなく「元気印」な奥様だったので、周囲の人たちのショックも相当大きかったらしい。

人間、一寸先はわからないものだ本当に。
「死」というものはときどきこうして、いつでも身近に潜んでいることを、これ以上なく強く重く印象付けていく。

かと思うと俺の友人からの年賀状には、「男子出産」の報があった。
日々ちゃんと進む努力をしている人の人生は、どんどん「次のステージ」へ進んでいく。
一方、自身が変わることを頑なに拒み続けて足踏みしているだけの俺は、同じ場所に残されたままだ。

この3連休のうち2日間は、江戸川でのひとり飲みを復活させていた。
音楽活動から離れて早くも、アルコールへの依存傾向を示している。
飲酒自体は連休前夜からだから4日間になる。
日曜日は寒い上に天気がはっきりしなかったせいか、河原に人が少なくてよかったんだが。
月曜祝日の江戸川は、3人組で来ていたアジア系外人のうちひとりの女性(BBA)が、よく通る声で何やらずーっとまくしたて続けており、もちろん俺には話している内容もわからないのでただただうるさく。

一方、大学生くらいのバカップルが正月気取りで和凧をあげようとしているのが視界に入っていたが、今日の無風状態ではさすがにあがるまい。それ以前にこの凧には、凧としてのパーツが欠けている…「アシ」って知ってる?
いくら全速で走っても、凧は虚しく回るだけ、なんだがなー。

そんな人間模様は、缶ビール片手に他人事として眺めているだけなら、まぁそれなりに愉しくもあり。
はたと気づくのだがそういえば俺はこの三連休中、ヒトとの会話というものを一切していないのではなかろーか。

数日前の夜、偶然ラジオで耳にしていた番組では急遽ゲストが某女性シンガーソングライター、知己のDJが話し相手ということもあってか、表現者・作り手としての苦悩や凄みを感じることばが、出るわ出るわ…まさに今の俺の吐き捨てようのない思いを代弁してもらっているようで、1時間の放送を聴き終わると心の中を一陣の風が吹き抜けたような爽快感だった。
いやいや。たかだかアカペラ・バンドのコーラス担当にそこまで求められても、といわれちゃうのがオチだろうけれど。
だからかどうか、なんかヌルく見えてしまうんだよなー。
って、真っ先に逃げ出しちゃったヤツがいっても説得力ないわ。
しかるにアカペラ・バンドにおける「プロ」って、プロの凄みっていったい何だったんだろう、などと今となってはどーでもいいことにまで、つい思いを巡らせてしまう。
まぁ誰もがソレを目指しているなんてことはなく、俺に限ってこれまでもこれからも、一度も目指そうと思わないわけなんだが。

今回は何がきっかけだったのか、以前好んでみていた映画のDVDを引っ張り出してきて、繰り返し(病的に)見るようになってしまった。
しかも他人の目がないのをいいことに、毎回ウルウルしている(恥)。
さすがに自分の涙のツボがわかり始めて、どうやらキーワードは「承認欲求」らしい。
自身は散々、敵をつくって回るような振る舞いしかしてないわけだが…。
それにつけてもオトコってツマらん生き物だなー。
同じシチュエーションも女性だから画ヅラ的にも美しい物語になるわけだが、これを同世代だからって男性で同じことやったら…どういう演出を施しても目も当てられないことになっちゃうわけで(映画の中でのお話)。
人間の「種としての本来形」って、やっぱり女性なんじゃないかと思ってしまう。
こういう、本筋とは関係ないことを妄想しちゃうのって、結構好きかも。
Bookoffに寄って、サントラのCD買っちゃいました。
ロック聴きがすっかり影を潜めて一転、今度は環境音楽系になっている(何かに疲れてるんか? 俺…)。

年明けに実家のテレビで見た、精神科医加藤諦三さんのインタビュー。
社会全体を覆う不安が、国民全体に「幼児退行」をもたらしている、という分析。
分野の違う複数の専門家も同じようなことをいっているのを聞いたり読んだりしたことがあるが、社会不安がその原因、というのは新しい視点ではないかと思う。
それはともかく、どんな仕事でも続けていれば「オトナな対応」を迫られる局面って、どうしたってあるわけだが、ひとりだけ大人ぶってみても結局馬鹿を見ることが多いというのが今の世の中だ。
大人って、ツマらんよなー。
まぁ正直、安月給でなんでそこまでやらなきゃならんの、という方が俺の肌感覚ではあるんだが。
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さーて、いい感じに酔いも回ってきたし、さすがに寒くなってきたので、部屋へ戻るとしますか。