平日休み。

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駅を出た電車は、大きな川を長い鉄橋で渡る。
丁度雲間から顔を出した太陽に、キラキラ輝く水面が窓一杯に広がる。日頃、こんな時間帯にここを通過することがない俺が目にすることのない景色だ。
ガラガラの車内に差し込む太陽の光、快調に加速していく電車の音。
この時間の流れ方の中に身を置いているだけでも、

やっぱ平日休みは、やめらんねぇなー。

と思う。


先日、久しぶりに土曜出勤をして思ったのだが。
今の俺は、誰かと会わなきゃならない予定があるわけでもなし、誰かと一緒に何かをやってるわけでもない。
そうなると別に、週末をわざわざ空けとく必要も、もうないんだよな。
むしろ代休になった平日休みが、魅力的過ぎて。
ラッシュ時間帯だけ避ければ公共交通機関での移動はラクだし、千葉名物(?)ショッピングモールでの買い物でも、フードコートでの昼食でも、観光でも、どこへいっても人がいない。
場合によっては「平日料金」(割引)の恩恵を受けられるものまである。
これが思いのほか、俺の性に合っているみたいだ。
いっそ「本業」の方は平日休みを通常シフトとして固定してしまい、週末に「副業」を入れるという発想の転換は、どうだろう…。

その足で、2週間も忘れたままになってしまった市民税の支払いに、市役所へ。
面倒なことは先に済ませてしまうに限る。
日曜開庁日があるにはあるのだが、アチラ様のご都合で毎度あっちいったりこっちいったり…給料日は全国的に25日のところが多いんだと思うが、2月の日曜開庁日は「23日」の設定だった。たったこれだけのことで「取りはぐれている」としたら、日本の役人のアタマも所詮この程度。少ない月収から2度も払えるようならこちらとしても、こうしてわざわざ分割納入する苦労はないわけで。
苦言のひとつでもいわれたら、そんな苦情のひとつも捻じ込んでやろうと腹の底では待ち受けているのだが、今日の窓口担当者も無駄口ひとつたたくことなく、全くそういった隙がなかった。
因みに3月に予定されていた日曜開庁日はコロナ騒動で中止にされてしまい(平日は普通にやってるのに?)、年度を跨ぐというこれまた先方のご都合で、4月以降の日程はまだ発表されない…。

当たり前だが役所も病院も、平日休みの方が立ち寄りやすく、元々平日が休みならわざわざ仕事を休む必要もない。

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命名 へなちょこの木。
これもガラ空きなショッピングモール内のフードコートで、窓際の席を確保して昼食。
窓の外には大学生くらいの黒パーカー姿の男子2人組。30歳代くらいの男性に後ろから声をかけられたようだが聞こえないのか歩を進めたところ、後ろから肩に手をかけられた。ひとりが向き直って両手を挙げたところで、赤い板チョコくらいの包みが10個ほど、その場に落ちる…どうやら万引き検挙の現場を目撃してしまったらしい。
恐らく事務所へ連行されたであろう2人を追うように、それから15分ほどして制服姿の駐在さんがひとり、館内に入って来た。
コロナ騒動で学校が一斉休校だと、こういう「退屈」に耐えきれない質の悪い輩も、さぞかし多いんだろうなぁ。
俺自身がお気に入りだった場所で、「見たくもないもの」を見せられてしまったショックがじわじわとくる。