チューニング。

2か月に1度の内科通院日を、今月のいつ頃にしようか…とずっと考えていたのだが、今日意を決して電話をかけてみた。
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「こんなご時世」なので、厚労省のHPにあった通達によれば、その病院での通院・治療歴がある患者で重篤でない持病の場合、通院診察を経なくても処方箋を掛かりつけの薬局にFAXするなどの対応も可能だとある。
しかし残念ながら今回、病院の俺へのお答えは、
「30日分までなら、看護師の判断で処方箋をお出しします」
で結局、顔は出さなければならなかった。
だったら3月一杯で異動される主治医の問診も、ちゃんと受けとけばよかったか、と思い返したりもしたがしかし、待合室のいつもの「野戦病院状態」を目にしたら、今日はさすがに受付カウンターより病院の奥に入りたくないな、と思ってしまった。
長時間あの場にいなくて済んだだけでも、リスクはある程度下げられたかも知れなかった。
などと自己中心的なことばかりを考えていたが、処方箋をもらった帰宅途中には、自身もいつ感染するかわからない中、文字通り「最前線」で働いている医師、看護師、事務員の方々には、本当に頭が下がる思いがした。
そう思うと俺の今の仕事なんて、まだまだ甘いもんだ。

部屋に戻るといつも身動きが取れなくなるのは、自分が好きで揃えた様々なものが俺の邪念を刺激するから、だと思っていたのだが、とりわけ座椅子を導入してしまってからは、実は居心地が良すぎて何かにつけ職場にいるときのような「戦闘モード」になれないのではないか、と…同じことか。
時間を決めて、バラバラなままになっていたスネアを手早く組み立てたら近所の公園へ行くことにした。
チューニングも自室で念入りに、などと迷っているうちにもう数日が過ぎており、いっそ外に持ち出してしまえばやらざるを得なくなるだろう、と自身を追い込む方針。
結局この連休中、思い返せば天気はよかったものの、強風が止んで外出日和だったのはこの土曜日だけだった。
桜のシーズンにはまだ少し早かったようだが、木によってはもう満開なものもあり、近隣の開花状況がわかっただけでも俺にとっては収穫の散歩になった。
しかしなぜか今年は桜の花を見ても、今のところ心躍らないな。
次の仕事休みに独り花見を計画して、無理やりにでも盛り上げてみようか。
ぼちぼち週間予報も出てくるだろう頃だが、肝心の天気はどうなんだろうか。

一方、スネアのチューニング作業は相変わらずの手探り状態。
今日は胴鳴りの「キー音」は聞こえた気がしたが、表裏ヘッドをそれに合わせて微調整できるようになったという手ごたえまでには至らなかった。
それでも偶然なのかそれぞれのヘッドは均等に張ることに成功したらしく、これといって不満のない鳴りに仕上がった。何よりスナッピーをいい感じに張ることができたので、本当に久しぶりにオープン・リムショットで爆音を出してみた。
「吠えろ! 俺のスネア!!」(安物だけど一応、シグネチャーモデルです)
スネアもきっと喜んでくれただろう。俺自身の音楽的志向もあって日頃はなかなか、これだけの爆音で鳴らしてあげる機会がない。
それからルーディメント練習を30分ほどやってみたが、あっさりネタ切れしてしまう。
ちゃんと練習するんだったら、事前に課題意識を煮詰めてからにしないと…。

そんなこんなで帰りかけたところ、若いお父さんらしき方が
「いつもここで(練習)やられてるんですか?」
と声をかけてくれた。
いや、初めてです。本職は長いこと歌だったんですよ…などと当たり障りのない話ではあったが。
…「神様のお遣い」の方、でしたか(><) パンフレットもらいました。
家族連れだと怪しまれない、というのがポイント(盲点)だな。
しかし、何か己の人生を憂いているような音にでも聞こえちゃったのだろうか(^o^;

チューニングしていて気づいたのだが、リムに錆が浮き始めちゃってる。
というわけでせっかくチューニングしたけれど、部屋に戻ったら再びバラす羽目になってしまった。
明日も強風で外出困難な一日になりそうなので、念入りに分解掃除してあげるとしよう。
何を成し遂げたわけでもないんだが(というかむしろ、元の木阿弥…)、なんだか気分充実した仕事休みの日。
これを機に練習パッドくらいは部屋に常設化しようと目論んでいるのだが、なんだかまだ置き場所が定まらない。

夜、日付が変わる少し前。
部屋の前の車道から、自動車の急ブレーキの音と、何かが引っかかって転倒した音。
咄嗟に「ああ、これはやったな!」と。
窓の外を見ると沿道の飲み屋から何人か駆けつけて、このうちの誰かが救急に通報してくれたみたいだ。
被害者が倒れている辺りは丁度街灯がない一角で、暗がりになっていてよく見えないが、漏れ聞こえる会話の様子だと、どうやらひき逃げだったようだ。
人間、一瞬先はどうなっているかわからないもんだな。
と思ったら、大層寝つきが悪い。