御前会議。

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「三連休」明け*1になった火曜日。
気づかず俺自身の「コロナ鬱」がピークになっていたようで、午前中は仕事に全く手がつかない。


いつものように机上に積みあがった書類を眺めるのだが気ばかり焦って全く頭に入らず、どれから手を付けたらいいのか判断ができないまま、時間だけが過ぎていってパニックになってる感じ。
久しぶりにつけたテレビのニュースが、まずかったか。
今回に限らず台風や地震などの「緊急事態」では、目から耳から、瞬時に大量の判断情報を得ることができるのがテレビの特性、なんだが、1年以上も見ていなかった俺はすっかり、こうした大量情報への耐性をなくしていたらしい。
部屋に戻ったら再び、コンセント抜こう。

働き方改革だテレワークだ、などと流行り言葉のように連呼されたところで、中小零細な「現業機関」の我が社ではそもそも、スタンドアローンなパソコンだって使いこなせるヒト、今どき全職員の半分にも満たないんだが。
だいたい日本の狭小な住宅事情で、自宅でひとりになれる環境を整えられる人ってどのくらいいるんだか。
ちょっとしたことで煮詰まっても相談できる上司はそこにいないし、外出できないフラストレーションの発散方法だって個人的に確立できてないだろうから、夫婦喧嘩やDV被害が増えちゃうのは、今から想像に難くない。

例によって話が逸れたが。
毎週火曜日にしかご出勤されない社長が、こういう現場の状況をどれほど把握されているかはわからんが、そういうわけで今日の今日になってようやく、「政府から緊急事態宣言が出された場合」の対応について、「定例御前会議」で協議されたようだ。
相当にもめたらしく、いつもより長い会議を終えて戻ったウチの上司は、例によって仏頂面…。

審議経過はともかく、気になる協議の結果は、

勤務時間の短縮と残業の厳禁。

ウチの課は元々残業体質ではないので、当面の影響は時短による繁忙のみだろう。今以上の作業圧縮と効率化が求められる。
俺個人としてこの結果が悩ましいのは、これまでラッシュのピークを避けるためにやっていた早朝出勤。
出勤時間が遅くなると同じ時間に出勤しても暇でいる時間が長くなるだけだし、遅くなった始業時間に合わせて機械的に出勤時間をスライドすると従来のラッシュ・ピークのど真ん中…。
さて、どーする俺?

ウチの部署では今の上司の下、雑談レベルではあったが半月くらい前から様々な可能性を想定していたので、比較的冷静に受け止めていた。
しかし隣の部署では、急遽夕刻から設定された「申し渡し」会議で案の定、上長が「火だるま」に。
パートの健常者の方々が全員帰宅する時間を見計らって、という開始時間の設定そのものにもなんだか悪意を感じ取ってしまうが、職員の一部から「この人が来てから職場の空気が悪くなった」といわれている経営陣のひとり*2が、「現場に*3相談なく勝手に決めた」とこれまた城東区、じゃない常套句で、上長に噛みついている*4
すでにここまで長々と手を止めて文句をいってる暇があるなら、さっさと今日の仕事片付けちゃえばいいのに、とはいつも思う。
定時を回ってもまだまだこの議論は続きそうで、個人的な興味は尽きないもののこのご時世、みるからにこのうちのひとりでも陽性反応だった場合*5シャレにならない状況だし、俺はさっさと帰宅。
電源を落とそうとした会社PCのネットニュースの画面は、すでに総理の顔写真だらけになっていた。

本当にそんな凶悪なウイルスが浮遊しているのだろうか。この空越しに眺める、今夜のスーパームーン
人間の生存にとって害がある、というだけで、ウイルスの身(!)になってみれば、「何で俺たち目の敵?」。
月も地球も、何かが根底から変わってしまったわけではない。

*1:月曜に有給適用

*2:このヒト実は、上長の奥方

*3:たぶん「私に」だなコレは。

*4:夫婦喧嘩も大概にしろよ(笑)

*5:そうなりゃ問答無用で全員検査だよかったね