連休と、融通。

今週は仕事の進捗の都合で、在宅勤務にするつもりだった月曜日に出勤せざるを得なかった。
進捗を見届けてから、水曜に在宅勤務を入れた。
といって今月の仕事の「山」は超えてしまったので、これ以外で特に急ぎの仕事はない。
遠距離通勤時の感染リスクを少しでも減らす自衛措置として、1週間の出勤日数への自己上限を継続しているだけだ。

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未だ「京成」の表記がない駅、発見!(正式名は「京成幕張」)


社長の出勤日に間に合わせて火曜日に配布された今週の(!)予定表には、水曜日に「担当者会議」の文字があるが、事前に打診も相談もなかったので、念のために上司が、うちの課への同席要請はないのか確認したところ、今回は必要ないとのこと(ホントかよ?)…何やらまた、ゴソゴソと蠢いていらっしゃるようで。
納品さえ終えてしまえば「お役御免」、ということらしい。
この間どこからも、労いのおことばひとつなく、先日も「今寄越せ、すぐ寄越せ」と(はさすがにいわないが、慇懃無礼、というヤツ)電子データをかすめ取っていかれたばかりだ。
そういう態度なので、後になって泣きつかれてもこちらは一切、手を出さないけどね。本来業務に戻るだけだ。

ところで今週は元々木曜日が平日休になっており、期せずして連休になった俺だったが、水曜日の窓の外は曇りではあったものの時折薄日の差す、この季節特有の暑くも寒くもない過ごしやすい一日だったのに、律儀に自室で仕事をこなしてしまった。
明日もこんな天気だったらスネアドラムを久しぶりに持ち出してやろう、と楽しみにしていた夜明け、あいにくと翌木曜日は終日の雨…こんなことなら自己責任で、木曜に在宅作業をしてたってよかったものを…融通が利かない、というか要領の悪いな俺、後悔。

ラジオでお気に入りだった洋楽番組も、最近はすっかりご無沙汰になってしまってしまっている。
自身で「義務」にしちゃうと、これはもうダメで。
当たり前だと思っていたTwitterでのタイムラインの流れも、どうやらこの番組はかなり速い方らしい。
というわけでTwitter併用での拝聴は年寄りには疲れるので、週1回に限定することにした。
スマホじゃないので、起動したパソコンの前にずっといなければならず、それ自体は慣れているので大した負担でもないのだが、それなりに手間と時間はかかる。

時を同じくして、音楽への嗜好もやや落ち着いたものになってきたようで(秋ですねぇ)、心落ち着けたいときに聴いていたクラシック音楽に取って代わって、映画のサウンドトラック、というジャンルに戻ってきた。
元々自身が演奏していたアカペラについてはむしろ、プライベートでは(自身がその曲を演奏する、といったような)必要に迫られたもの以外、もう何年も好んで聴くようなことはなくなっているが、といって一時期の洋楽ロックな生活が鳴りを潜めた、というわけでもなく、CDは相変わらず(中古専門だが)買い続けているし、週末やクサした気分の帰りの電車の中など、窓の開いた地下鉄の轟音に負けない爆音で聴いていたりする。
音楽の嗜好が完全に二極化してきたらしい。相対的にこれまで愛聴してきたジャズ・フュージョンの出番が減った。

映画のシーンを思い出しながら聴いているときが一番の幸せで、音楽を聴いただけで場面が想像できるようになると映画の世界に入り込めたような、妙な達成感がある。
このジャンルの作曲者の方々は、例えば「主人公のテーマ」といったモチーフを場面に合わせて自由自在に展開してみせて、全く別の曲に仕上げてしまう。本当に音楽の「魔法」を目の当たりに見せられる感じには毎度ワクワクさせられる。
さながら「コード進行の魔術師」のようでもあり、様々な楽器音独特の組み合わせから生じる心理的効果も、充分に計算しつくされているようで、これには日頃から「できあい曲のアレンジくらい、俺だって」くらいに思っていた自分が恥ずかしくなるくらいだ。

この、俺史上前例のない(?)音楽嗜好状況が、どういう形で結実するのか、今の俺にはまだわからない。
何か全く新しい表現手段を得るのか、それとも全く何も起こらずこのまま収束するのか。
それだけのことでも今の俺は、なんだかワクワクしてきてしまう。
「誰得」なことではあるが、そのうちピアノだけで再現できそうな曲のいくつかは実際に採譜してみて、リスペクトを込めて自身で演奏できるところまでやってみたいとは思っている。
人前に出すかどうかはまた、別の問題だが。