齢。

昨日は久しぶりに、ナレーション録音への「登板」だった。
俺の声のトーンが(本人申告による体調の好不調に関わらず)終始変わらないことをおほめいただいた流れで、そこから年齢を尋ねられる話の展開に。
まぁ40年も、声をコントロールする集中力を培ってきましたからねぇ。
「師匠」ご自身の年齢も、十分お若く見えますが(ということばが咄嗟に出ないコミュ障なワタシ)。
俺は「今月が誕生日だった」と年齢を告げたら
「30歳代かと思ってた」
んだそうで、かなりビックリされてしまった。

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当然、こーゆーパチンコも知ってる。


アトピーが今より相当酷かったので、若い頃の方が老けて見られてたんですよ俺。
「オッサン」っていうあだ名だったこともある。そういえば「先輩」というあだ名の、俺の目から見ても俺よりも老け顔なヤツもいたな。「先輩」は別にアトピーではなかったが。
寝ているときに無意識に全身掻きむしっているところを同級生に見られたくなかったので、不可避の宿泊イベントなどでは夜、寝ないで昼間にひとり、隙を縫って寝ていたりしたもんだ。
そういうわけで起きてはいた就寝時間、目だけ瞑って仰向けでじっと痒みに耐えていたので、覚えたての英語で「デスマスク」なんてあだ名を拝命したこともあったっけ(割と気に入ってたけど)。

俺はむしろ、顔つきが大きく変わらないまま年齢の方が追いつちゃった(追い越しちゃった?)らしい。
その後はリバウンドを経て以降、どんどん皮膚症状が収まってしまっただけなのだが、若く見えちゃうのかも知れない。
「若く見られて得したことは一度もないですねぇ」
と返すのが精一杯。
ご主人が、症状の程度はいわれなかったがアトピーなのだそうで、「よくわかる」といっていただいた。
根掘り葉掘り伺う関係でもないので俺からはこれ以上聞かなかったが、それにつけてもご主人、俺のように生来だったのか、それとも大人になってからの発症だったのかは気になるところ。

俺はそういうわけで長いこと、自身が結婚(生活)なんてできるわけがないと思ってた。
そういう意味では今までずっと、
そこに「愛」なんてなかった
のかも知れない(少なくとも俺の側には)。
…見た目だけがいくらきれいになれても、何の意味もないやね。

これまでは「好きなことしかやってないから」とか「苦労が身につかないから」と答えていたものだったが、今後どこかで同じような反応をされたら、
「結婚してないからです」
とはっきりと返すとしよう(笑)。
見た目がいくら若く映ろうが、戸籍上の年齢が減りでもしない限り、仕事の選択肢が増えたりはしない。
何度でもやり直しのきく社会、「リスタート」なんて所詮はキレイごとに過ぎず、現実にはあり得ないのだ。
今の健康を得るために、本人不本意で不毛な闘病に何十年費やした結果が今であったとしても。
所詮人生は、早い者勝ち。やっぱりそれだけが真理だと思う。