ネット社会の、落とし穴。

早朝出勤。まだ真っ暗な空に、三日月。
昨日の市船*1部活動でのクラスタ発生報道を迅速に受け止めた形なのか、このところ早朝に見かけていた乗り換えの高校生の姿が今朝は、ほとんどなかった。
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辿り着いた旧社屋側の、(先日監査を終えた)応接机の上には見慣れた白いノートPC…今日は休みのコツ骨サマのものだった。
資材に埋もれて埃だらけの作業室を「自分の机」と定めるのは勝手だが、さすがにこっちの方が居心地いいからって応接を「個人机」にされてはかなわないので、「応接スペースには私物を置かないこと」と注記メモをつけておいた。

某資格試験の模試、結果集計には確認作業を含めて、在宅で丸2日間かかってしまった。
しかし、たくさんの「受験生」が本試験を受けるかどうかを決めるための大事なものなので、間違いは許されない。
そんなことを何で俺が担当しているのかが、最大のなぞだが。
っつか、こんなことを年に数回もやってる学校の先生って、大変だなーと思った。俺の教育実習中にはそういえば試験(はおろか、自主的な小テストすら)、やらなかったな。
上司に報告をして、「(昨年同様)確認されますか?」と伺ったところ、初めてのことでもないし、俺責任でOKだとのことだったので、即一式プリントアウトして、発送先の宛名ラベルとともに、天敵チーフへの「連絡箱」に黙って突っ込んでおいた。
他の連絡票とともにひっつかんで持って行ったようで、程なく上司宛に内線電話が入り、開口一番「内容、これで大丈夫なのか」との問い合わせで、電話を置いた後での上司のことばは、
「(人の労力に対して)そういう言い方ってないよな」
だった。
コツ骨サマが全てぶん投げちゃって遅い「夏休み」に入ってしまい、その裏で俺が全て背負いこんで大変なことになっていたタイミングで、先方の担当者とメールでやり取りをしており、実務担当者である俺にはこの間、ひとことの相談も報告もなく、勝手に納期が設定されてしまっていたのをなぜか俺は知っている。
つまりは俺が実務担当者だったという認識がそもそもなかった、ということだよなコレ。
だったら来年は何があっても担当しない。
偏差値を始めとして求める数字が多く、結構大変な作業だぜ、これ。

俺としては本日予定していた「メインディッシュ(仕事)」が、あっさり片付いてしまったのだが。
在宅勤務明けだったせいか、内服薬と目薬の入ったポーチと和手ぬぐい、それに昼休み用のブルートゥーススピーカまで家に忘れてきてしまった。気分がのらないまま、午後の仕事は完全に「消化試合」になってしまった。
夕方にはTwitterのトレンドワードに(週末休みまで)「あと半日」などという文言が上がってきてて、同じような思いの人が多いんだなと思ったりする。

一方、自宅では昨夜、パソコンのメーラーを起動したところ、受信障害が起きていた。
久しぶりにログインしようとしたAmazonで、「本人確認のためにメールを送りました」ということになったのだが、その肝心のメールが受信できなかったので、当然この先に画面を進めることができない、通せんぼ。
携帯から自ら送ったはずの画像データのみならず、1通も受信しないが、逆に自分の携帯に送ってみたところ送信だけはできているようだ。
これも幸い、ネットには繋がっていたので、プロバイダ側の障害情報からメーラーそのものの不具合まで、思いつくところ全て探してみたが情報なし。
まぁ俺への急ぎの連絡はメールでは来ないのがわかっているから、腹立たしさとともに忘れることにして昨夜は寝た。

今夜、仕事から帰宅していつものようにパソコンを立ち上げたら、当然思い出してしまい、この週末一杯かかって、メールソフトのクリアインストールから試さなきゃならないか、とやや陰鬱な気分になっていたところ、今日になってメーラー提供元のHPに、昨日は見かけなかった個別セキュリティーソフト側の不具合が報告されている、という記事が載っていた。
さっそくセキュリティソフト側HPの指示通りに操作してみたところ、一気に21通も受信…あっさりと復旧してしまった。
ネットサーフィンまでもが、パケット制限前の時期特有のサクサク動く状況になった気がする。
…こんなこともあるんだな、想像すらしていなかった。
わかってしまえば今回のような微細なトラブルであっても、切迫している状況だったら致命的なことになりうるのに「自己責任」なのがネット社会。
自分でこうやって調べられる範囲ならまだましだが、そも今回のケースでもネットに繋がらなかったら俺は原因について知りようがなかった。「重大事象」として登録ユーザー全員に「メールで連絡しました」というのもあり得ないし、ちょっとネット回線が不具合を起こしたがために本人確認すらできない、ということでいうと、公的機関を中心に大パニックに発展する可能性はいくらでもあるだろうに。
今までで一番おバカなできごとは、某無料ブログで、ブログの障害情報自体を自社のブログで公開していたケース。
自分のブログだけが表示されなかったので同社の障害情報を見ようと思ったら、提供元のブログも見られなかったとゆー…さすがにシステムは分けてあったんだと思いたいが。
仕事では業務上、相変わらず複数の自治体からも添付ファイルが送られてくるが、パスワード設定されていて、相変わらず追って別メールでパスワードが送られてくるし…使ってる側もこの程度の認識だから、まぁ仕方ないか。
なんでもかんでもオンライン、の落とし穴。