民、来訪。

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帽子っ?!

このところ、仕事休みで予定のない週末は、意地になって二度寝をするようになってしまった。
因みに週末は予定のない身分になってしまったので、毎週末の午前中はほぼ布団の中にいることになっている。
どんだけ寝れるんだよ俺、と自分でも笑えてしまうほど。


一年のうちでも一番気温が低いこの時期。
寒くて布団から出られないわけではない、つもりだがここ数日は夜、足が冷えたままで明らかに寝つきが悪く、ちゃんと湯たんぽを入れておけばよかったと毎夜、布団に入ってしまってから後悔している。
寒いったって、俺の夢である秩父暮らしが叶ってたら、かの地の朝は氷点下なんだが、この時期。

10時前に、まず鳴ることのないはずの玄関チャイムの音。
来訪者の心当たりなどあるはずがない。ネットで買い物も、してないよな。
一向に名乗らないのでこっそりインターフォン越しに見てみると、黒いパーカーを羽織った今どきの若い男性が、スマホの画面で何やら確認しながら立っていた。
嫌な予感がしたので居留守を決め込むと、男はエレベーターホールへ引き返すことなく逆方向の隣室宅へ。
俺と違ってうっかりインターフォンに反応を返してしまい、在宅が知れてしまった隣室氏は対応せざるを得なくなってしまったようだが、漏れ聞こえるそのやりとりはやっぱり俺の想像通り、
「みなさまからのお支払い」テレビ局
からの民だった。
隣室でも名乗らないまま話し始め、なかなか用件を切り出すこともなく、「隣の●号室の方なんですが…」などと俺をダシにしてから、ようやくすんなりとセールストークに入った模様(マニュアル通り?)。

ネット上では、「みなさまからのお支払い」テレビ局からの民はこのコロナ禍の中で、本来歩合制だったはずなのに俺よりもはるかに手厚い最低給与補償を得てしまったのでほとんどが自宅待機中、とあったが、ガセだったのかそれとも職務に生真面目なのか…すっかりこちらも気が緩んでいたが。

公共放送としての報道番組のレベルは確かに民放のものよりは数段上だが、そのニュース番組で毎日、辛口コメントを添えているキャスターの方たちが、この何かとトラブルも多い組織「末端」の、「みなさまからのお支払い」テレビ局からの民の存在を、また彼らが(社会的に立場の弱い)非正規雇用であることをいったいどう思っていらっしゃるのか、ぜひ一度聞いてみたい。こういうことがある度に思う。