捗る。

午前中は所用外出中の上司の机上で、内線が鳴った。
俺はうっかり反射的に取ってしまい、
「はい、●●さんの机です」
といったところ電話口はミニラ・ババァで、先方にも俺が出たのが余程予期せぬ事態だったらしく、状況を尋ねることも用件もいわずに、
「それじゃ、け、結構…いいです」
いやいや、日本語でのやり取りにもなってないでしょそもそも…。
何が気に入らなかったのか俺とは今後一切ことばを交わさない、と颯爽と(?)俺に宣言したのは2016年11月のことだったが。
以来時折、こういうことがある。
ザマァ、取り乱してる取り乱してる(笑)。
咄嗟に俺からも追い打ちで「それは大変結構でした」くらいの返しができれば、俺としてももっと溜飲が下がったのだが、残念ながら俺のアタマはそこまで回転が早くなかった。

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今日はリバイバルカラーの3600系

社長、水曜なのに珍しくわざわざ午後から出勤されたのは、どうやら昨年末からの個別面接が終わってなかったらしく(え、まだ続いてたん?)。
現場側のスケジュールには全くご配慮いただけてない、というかそんなに職員数多くないはずだが。
日頃からちゃんと現場と意思疎通がされていれば、わざわざ仰々しく「個人面接」なんかしなくても、誰がどの程度仕事抱えてるかくらい、わかってていいはずなんだが(むしろそれ以外に何があるのさ、経営者の仕事?)。
加えて隣部署のスタッフの面談にはこういうとき、なぜか必ず直属ババァ上司が同席してるの意味不明。陰口でも警戒してるんだろうか(ウチの上司はもちろん同席なんかしない)。

予期せぬメカトラブルで、俺が手配したサービスマンが来るまで手が空いてしまったコツ骨サマは本来シフトでは今日、お休みのはずだったが、昨日終わらなかったこの「作業」のためにわざわざ出勤中。
理由はともかく手が空いたと見るや、チーフから矢継ぎ早に仕事振られちゃってて、すっかり愚痴モード。
一方の俺は今日を一日「逃げ切って」しまえば明日は在宅勤務だし、そう思うと別に急ぎの案件もなく比較的暇だったから、つい聞き役に回ってしまった。
だから(チーフからの仕事は)断るときはちゃんと断らないと、って最初にいっといたよね俺(そもそもチーフと俺らは課が違うので、「越権行為」)。
奴ら、こちらの都合なんか一切知ったこっちゃないんだから。
心中はお察しするが、俺の知る限り前任者同様、残念ながら事ここに至ってはもう手遅れ(笑)だ。
こうなる前に上司が「盾になるから」っていってくれてたのに、かつて(新任にしてはさすがにちょい我儘な)自分の言い分が通らなかったがためにウチの上司を早々に見限ってしまい、逆に耳障りのいいことばかりいってた*1チーフとその周辺課員のことを信じてしまった自分の、ヒトを見る目のなさを悔やむしかない。
何よりできないこと、ちゃんと必要な説明をされないことを引き受けてしまうのは、責任感云々以前にむしろ、その仕事に対して失礼なことだと俺は思うんだが。
っつーか説明能力がまた、ないんだよなチーフとその周辺。
いつも話の切り出し方が、手元作業や「結論」からなので、こっちとしては「何の件ですか」から話がようやく始まるし。
何のためにやる作業なのか、そもそも社内用なのか、対外作業なのかの説明がないと、どの程度注力したらいいかわからないんだよ。
それで一度でも手を付けてしまい、こいつにはこれができると思われちゃったら、次からは間違いなく、ミニラあたりがあのデカイ声で「アナタの担当でしょ」っていうのが、奴らのひとつ覚えだ。
今日、コツ骨サマに振られていた作業のうちのいくつかは、俺の知る限りミニラ担当のもので(逆に今のミニラ担当はじゃあ何なんだろう、と思ってしまうが)、いったいどこまでラクするつもりなんだよババァ、と話を聞きながら密かに思っていたら、午後所用から戻ったウチの上司の耳にも入るところとなり、
「仕事しないヤツの給料は、下げなきゃだな」
と。

このチーフが、同課で大先輩と崇めるこのミニラの言いなりなのがさらに事態を悪くしている。
そういえば最近は年齢を別にすると後ろ姿だけでは判別できなくなってきた。ミニラのカーボンコピーかというくらい、自己を正当化する仕事のやり方だけを憶えてしまい、昨年9月の俺との一件以来、本人日頃口にしている責任感というのは、勝手に自分で定めている「自分の仕事」以外には興味がない、といった程度でしかないことが判明した。
次にこいつの口から「責任感」ということばを聞いたら爆笑してしまいそうだ、俺。
何ならそんなお前の給料が俺の何倍なのか、調べてみようか?*2

昨日のうちに、メールで受注した作業がそのチーフからこっちに流れてくるとコツ骨サマから聞いていたので、今朝の打ち合わせで、今日降りてくる作業があることを俺から同僚に予告、日常業務をこなしながらいざというときのために待機しておいてもらったのだが、今日も結局、俺ともどもふたりとも待ちぼうけをくらっただけに終わった(同僚もこの状況に慣れてきてて、俺以上にハナからアテにしてない)。
俺も催促くらいすればいいとも思うのだが、もう何度となく同じことを繰り返してきたし、俺はチーフの「秘書」でもタイムキーパーでもないので、俺からは一切、アクションを起こす気はない。
かように、チーフの肩書を与えられてる人間が簡単に忘れちゃってて、しかも一片の罪悪感すら湧かない程度の「仕事」なんだから、俺が別に気にしなくていいよね。
まぁせいぜい、後で気づいて青くなってくださいな。
ひとりでできることなら最初からひとりでやればいいし。
余程懲りないと、やり方そのものを変えようと思わないだろ。
自分よりはるかに年上のオッサン(俺)を掴まえて、相変わらずどれだけ待たせようが気にも留めないし、一片の良心が痛むこともないらしい。
現に、今日もここまで、ひとことの説明も(謝罪も)ないまま。どうやら俺は、自分のペットかそれ以下の扱いらしい。
まぁ今さらアンタと(表面上だけでも)仲良くなったところで、俺には何の得もないけどね。
お陰様でようやく今の俺は、チーフとその周辺からすっかりフリーな立ち位置になれたのだ。
逆に、すっかり仲良くなった(と勘違いされている)コツ骨サマが、一時期の俺や前任者同様に大炎上中の図を横目に、今日の俺、逃げ切り完了。

そもそも在宅勤務を発案、社長に進言したのはウチの上司だったが、その事実からもわかるように本来なら労務管理の統括者はウチの上司。
ところが例によって上長から、「毎月末、在宅勤務があったものはその作業内容をメールで報告するように」とのお達しがあり、蓋を開けてみたら馬鹿正直に報告メールを出しちゃったのは、俺とコツ骨サマだけだった。
もっとも、俺は念のため、長いこと使ってなかったWebメールのアドレスからの送信で、パソコンへの転送も仕掛けていないので、受信してもログインしない限り気づくことはない。これまでも送信時にしかログインしたことがなかったので、「送信専用アドレスにつき、返信できません」という定型句を、(IT音痴な上長対策に)添えておいた。
一方、自宅メールから送信しちゃったコツ骨サマはというと、このメールアドレスを上長と同課員の知るところとなり、俺の予想通り、シフト休みの日にもメールがバンバン届くようになってしまったそうだ目出度しメデタシ。
個人情報を出すときには、気をつけないとねー(個人情報っていう意識事態がないから)。
しかし改めてコツ骨サマにいわれてみれば、毎日出勤しないと仕事にならない現業部門である上長とその周辺課員はともかく、個別面接の際にもわざわざ上司が同席していたほどの手厚さ(?)である隣課の誰からも、一切「報告」がなされた形跡がないよな。
来月はそれをいいわけに俺も、報告サボってもいいかも。

で、その話題が出た今日、労務管理の統括責任者であるウチの上司からも、
「俺からは(労務管理上)報告が必要だなどとはひとこともいってないので、別に義務だと思わなくていいよ」
だそうで。
仕事への責任感とはそもそも、達成課題の期限内遂行以上のものじゃないので、出勤しているとき同様の厳格な始業・終業時間の設定があるわけでもない。
その代わり、期限内に所定の仕事が終わってなかったら、責任問題だが。
というお考え。
他社の同年代管理職たちなら(承認欲求から?)部下への疑心暗鬼から「管理(監視)方法」にすっかり汲々としてる側のはずなのだが、自らの仕事に対する価値観も、この特殊な就労状況下で、易々と変えてしまうとか。
この上司、本当に「やわらか頭」だなぁ、と感心してしまう。

ここまで午後の休憩時間中に、事務所内で大声で話してたから、隣課の「誰か」を通じてまた、「正社員サマ会議」には筒抜けなんでしょうねきっと。
別に俺を含めてこの中の誰も、陰口いってるつもりもないので、全然かまわないが。
コツ骨サマが社内放浪旅の末にようやく「こっち側」へ戻ってきた今、ウチの課は大変スムースに仕事が流れているので、邪魔だけはせんでもらいたい(実際、課内完結作業の、以前にも増して捗ること捗ること…)。

*1:隙あらばこき使ってやろうという下心から

*2:いや、これやると俺の方がもれなく凹むな