重大事案。

在宅勤務が明けた金曜日。
いつものように早朝、旧社屋に出勤すると、詳しくは書けないが「様子」がかなり違っていた(別に侵入者があった、とかそういうことではない)。
誰の仕業によるものかはだいたい予想がついたので、
このまま放置しておいて、いざというときの「切り札」にでもしてやろーか、と考えるどこまでも腹黒い俺もいたが、決定的な証拠を押さえでもしない限り、いつものようにすっとぼけられるし、このままなら間違いなく隠蔽されちまうな。
ということで少し考える…だけの時間があったのもラッキーだったが、お陰でいつものように朝寝ができない。
ひとまず想像上の話だけしてても仕方ないので、アサイチで上長には報告入れとくか、ということで「俺会議」、まとまる。
しかしこんな日に限って、待てど暮らせど出勤してこない上長。
上長が俺と話をしているときにミニラでも出勤してきたら、話がややこしくなることこの上なし、なのだが。
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ようやくご出勤の上長に、まずは昨日の事実確認。
どうせ上長のことだから、いつも通り(自分に都合の悪い)報告は自発的に社長にしたりはしないだろう。
想像通り、俺が最初に「昨日、旧社屋を使ってたのは?」の質問には「コツ骨サマ」の名前がかえってきたし。
上長もコツ骨サマも「犯人」ではないのは、実は俺にも想像がついている。
というか先ほどまでひとりシミュレーションしていた通り、現況から(何が起こったかの)話を切り出すことなく、ここは慎重に「外堀」から。

  • 昨日、旧社屋を使用したのは?
  • 施錠(確認)したのは誰?

の順で訊ねたのがよかった俺、グッジョブ!
逆順だと恐らく、咄嗟に口をつぐまれて終わるパターンだった。
ここまでの回答で、事態が俺の想像通りだった事実が押さえられたので、悪いけど社長には俺から、メールで報告を入れさせていただく(今日は運悪く、俺の直属上司がお休みの日でもあり)。
送信済メールはプリントアウトしたものを、上司の机上にも置いといた。

翌週水曜日。
月曜は俺が在宅で、火曜は全国的に祝休。
週一日、通常は火曜日しかご出勤なさらない社長が水曜なのに出勤してるな、と思ったら、ほどなく上長から、「先週金曜早朝の件」について、正式に報告とお詫びがあった。
っていうか、何で俺に?(通報者だったから?)
いや、別に何の改善策や報告の期待なんてしてなかったけど。
原因としては、はっきりと個人名を出し、厳重注意とした、のだそうだ。
これが世間一般の会社だったら、まぁ顛末書か、悪くすると(直属上司を含めた)減給か、本人の数日間謹慎というところだと思うが。
それ以前に、今回の自分の判断と行動のどこが問題だったのかがちゃんと伝わってるといいけどなー。少なくともここまで、全く俺の想像通りの顛末だった。
ただただ上司から怒られた、という受け止めに留まってしまうと、今後もどういう形になるかはわからないが、同様の事故は起こりそうな気がする…。この人、そうならないと懲りないわからない、という気がしている。

その社長がみえる午後までの暫定処置だったのか、「容疑者」は旧社屋を使わせてもらえなかったようで、旧社屋では滅多に見かけないスタッフが珍しく出入りするのに、何度か行き交った。

ともかく今回は、「事態発生後、すぐ」の対応・事実確認が功を奏したわけで、過去に都内某所で建物管理やってて何度も懲りた(笑)経験が、期せずして役に立った。
当初上長の口から名前が出たコツ骨サマにも後日、この顛末を話す機会があったが、コツ骨サマ本人だって自分の当日の行動なんて覚えちゃいなかったって。