視野狭窄と、偏屈。

せっかくの平日休み、昼間から缶ビール片手にお気に入りのラジオ放送を聴こうと思ったのにトーク・テーマがツマらなくて、オープニングを聴いただけで反射的にラジオを切った。
夫婦関係についての深掘りだそうで、他人の家族関係について公共の電波で延々とメールを読まれても俺には何の役にもたたないし、今の俺は別に夫婦関係で困ってもいない(今後困る予定もない)。
こういうとき、千葉の旧態依然ぶり(家父長制の残滓)を感じる。
どうやら若くして身を固めちゃうヤツが多いようで挙句、現在の自身の境遇に文句いうとか…自己責任でお願いします。
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俺自身が単身のままトシを取り過ぎちゃった、ということもあるのだろうが。
俺がTwitterを始めたのも、そもそも「ラジオ垢」だったので仕方ないし、お気に入りの番組のリスナー特性がそもそもそうだったのかも知れないのだが、Twitterを通じて知り合えた方々はほぼ「既婚者子持ち」ばかりで、そう思うと共通の話題も少ないし、夫や妻、ご家族のことを呟かれて俺に共感を強要されても「知らんがな」なので、最近ややうんざりしてきた。
…着実にツマらない人間になってきているのは、俺の方か。

そういえばそのTwitterで先月だったか、
#子育てを経験して自分が成長したこと
みたいなハッシュタグ(正確な文言は忘れた)が流れてきたりして。
まぁテレビと同じで興味がなかったり不愉快だったら見なきゃいいだけ、ではあるんだが。トレンドワードに上がってくるハッシュタグの文言だけは、否応なしに目に入ってしまう。
こういう煽り方されるとじゃあ、「子育てを経験してないヤツは所詮、人間的に何も成長してないんですよね」と反駁したくなる。
…いや、こういうこと言ってる時点で成長してないのバレバレだけどね実際。
子育ての苦労話を振り返り共有したいだけならそういうハッシュタグにすればいいのだが、それを人間的な「成長」と定義しちゃう自己満足的な展開に、抵抗があるわけなんだけど。
子育て経験が全く身につかずに、はた迷惑なままのオトナだって、相当数いるでしょ実際。
確かに、子育てを経験してないヤツは見た目どんなにオトナであっても結局、「誰かの子ども」だった経験しか持ち合わせてないわけで。
こればっかりは今からでも自分ひとりで何とかなるもの、とも思えないので、今後これまで以上に無理してオトナぶるのもやめることにする。

俺と同じように感じた奴が通報したのかどうか、数日後にはこのハッシュタグごと消滅していたようで、追跡できなくなっていた*1
これはこれで、何だか「ことば狩り」のような嫌な空気を感じ取ってしまうが。

以前友人から、彼の周囲の最高齢では「60歳で結婚した人もいるから」、と慰められた(?)ことがあった。
お気遣いはありがたいんだが、最高齢は最高齢で、万が一にも俺が61歳で結婚なんてしようものなら俺の知らないところでこういう風に話題にされちゃうわけか俺も。
そうしてめでたく「変わり種の友人」カテゴリに入れていただけるものらしい。

因みにこの他で俺が反射的にラジオの電源を切ってしまうテーマとしては、

  • 自動車
  • カネ・資産運用
  • (カネさえ出せば喰えるという類の)うまいモノ紹介
  • (これに付随して、遠くにさえ行けばいいという類の)観光情報

といったところ。
これらと物欲系の話は、今も今後も自分には無関係なこととしてはっきりと避ける傾向があって、こうやって年とともに視野狭窄に陥って、偏屈にも磨きがかかっていくんだな、と。
話の流れで触れられている分にはそれほど抵抗はないが、メインテーマに据えられちゃってリスナーだろうが専門家だろうが「自説」を自慢げに披瀝するような流れになるともう、全くいただけない。
民放番組としてはスポンサーとの関係もあって、「消費は美徳」主義でないと存立しないので、仕方ない部分もあるとは思うが、要するに収入格差の臭いがしちゃうと途端に萎える、ということだ。

ハッシュタグといえばつい先日には
#私ってフォロワーさんにどんな人だと思われてるんですか
とかいうハッシュタグが流れてきたのも、ダメだった。
恐らくエゴサの亜種だと思うが、誰が始めちゃったのか。奇妙なこと流行らすなよ。
中流階級同士の仲良しごっこな臭いがプンプン漂ってきて、キモチワルイ。
…やっぱ本来SNSがダメな人種に分類されるらしい、俺は。

20日から、千葉県と埼玉・神奈川・愛知県でいよいよ「重点措置」発動。
あ~明日会社、行きたくねぇなぁ。
午後からナレーション録音の予定が入っちゃってるんで、行かざるを得ないわけだが。今の状態でちゃんと声、出るのか俺?
「声のお仕事」の前夜は、禁酒…我ながらバカがつくほど、義理堅い。

*1:そんなこと、あるのか?