「対立軸」からのメッセージ。

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栗ーむパン

コロナ禍を通じて露見した、ニュースを読み解く力の重要性(と格差)。
リテラシーなどというわかった風な言葉を使うのは嫌なのだが、ある程度の継続性というか読み慣れてないと、いとも簡単に騙されてしまうようだ。
「世界中で、何か大変なことが起こっている」というので、普段はニュースに見向きもしなかった人たちが「報道」だと思って飛びついた先が、ワイドショーだったり週刊誌だったりで。
悪くすると既にそれらの情報の頑迷な「信者」になっちゃってて、もう周囲の親しい人たちが何をどう説明しても、正しい情報が耳に届かない。


少し前に盛り上がっていた「イベルメクチンこそがコロナの治療薬」なんていう情報が、その最たるもので。
やや時差があって、ブーメラン効果でアメリカに伝播してしまったようで、イベルメクチンが本来治療薬として必要とされている疥癬という厄介な病気の治療に、必要な量が確保できない事態に陥ってしまっているという。
これに関する「誤報」を俺のフォロワーの中で唯一、積極的に拡散していた方は、さすがに間違いに気づかれたのか、それとも本業が忙しくなったからなのかこのところツイートのペースが少し落ち着いたようだ。実のところ俺は「誤報」が投下されるタイミングを狙いすましての「反論」を、専門家のリツイートを使って流させていただいたので、少なくとも同じラジオ番組経由の共通なフォロワーさん(の中でも賢明な方々)にはちゃんと、俺の意思は充分に伝わったんじゃないかと思う。
最近は初の女性総理がどうこうなどと、あからさまにジミントー某候補者の支持を表明し始めちゃったので、これを機に遠慮なくフォロー解除させていただいた。これだと俺が先方のツイートを読めなくなるだけで、俺のツイートは変わらず先方では読めてしまうわけだがまぁ、あからさまにブロックするほどでもないかと。
こういう政治(思想)ネタは、互いにお気に入りのラジオ番組リスナー間ではそもそも話題としてNGだろう。深刻な政治ネタが話題に上るような番組でもないし、お互いそんな話をしたかったわけでも、意見の違いを戦わせたかったわけでもない。
少なくとも俺はそう思ってる。
oku-anijin0406.hatenablog.com

今日も家族連れがそこかしこで我が物顔の、児童公園のベンチ。
互いに知り合いじゃなくても、人は群れるだけで個々人の意思とは無関係に「暴力的」な存在になり得る。
通勤電車の乗り換えで一斉に改札口から吐き出されてくる群れに向かって、その中の個人の人格やバックグランドをいちいち想像してみたりはしないのと同じだ。
こういう既婚者に対する反発。我ながら日々酷くなってきている。
見合いでもない限り好きで勝手にくっついたんだから、そりゃいい時があれば悪い時もあるだろう。そんなの個人間で勝手に処理してくれ。
ネットやラジオを通じて世界中に喧伝してもらう必要も、俺に個人的にお知らせいただく必要も全くない。
「誰かの嫁」や「誰かの旦那」、もしくは「誰かの親」な部分の生態を知らされても。
それは本来、あなたという人間を構成する「大部分」じゃなく、ほんの一部分に過ぎないんじゃないのか。
それとも他に話題がないんだろうか退屈な日常生活。
こんな具合なので、平日在宅時ですらラジオ番組ではなくCDを聴くようになってしまい、ラジオ番組はほぼ週末だけになってしまった。聴いてはいてもツイッターに「浮上」しない日も増えた。既婚者に必要以上に親しく振舞われるのが面倒くさいのだ(DJの方々に直接フォローいただいている番組もあるが)。
所詮俺の側の、気の持ちようだと頭ではわかっていても。
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某番組の映画紹介のコーナーは、先週に続いて恋愛モノだった。
エンディングでDJから、
「結婚だけが人生ではないと思うんだよ」
という、それにしてもちょっと唐突な展開で、何かに関するフォローであることを強く感じさせるコメント。そういえば直前に「結婚を諦めた」という女性からのツイートがタイムラインを流れていたのを思い出す。
恐らくは咄嗟なこととはいえ、ちゃんと口に出してことばにしてくれたの、なんだか俺にとってもありがたかった。
女性の場合は特に出産・子育てこそがアイデンティティだと強く刷り込まれちゃってる人もいるし、この方向で思い詰めすぎれば心身共にいいことにはならないだろう。

言ったらこのDJサンも既婚者子持ちだし、俺としてはこれまで通り拒否することも簡単なのだが、このエンディングのたった数秒で俺に不意に降りてきた思いは意外なことにも、俺が勝手に「対立軸」だと思っている人たちからこうやって繰り返し言葉にしてもらうしか、自身を癒し、今の凝り固まった価値観を覆す方法は、実はないのではなかろうか、というものだった。
一度だけでは到底、偏屈な俺の心の底まで響くわけはなく、そういう言葉に触れるたびに俺自身は恐らく、身もだえするような思いから毎回「血まみれ」になっちゃうわけだが。

で、そのツイ主には何らかの反応を返してもよかったようなもんだが、メンヘラだったりするとお互いに面倒なので踏みとどまった。
まぁ今や俺も、同じ程度には偏屈なジジィになっちゃってるんだろうけど。
しかし、俺は俺の遺伝子を継ぐ者がこの世に生まれてくることを望んだことがない。
こういう男も一定数いることは、知っておいてもらってもいいんじゃないかと思う。