ワクチン接種、2回目顛末。

ワクチン接種の予定は、2回とも確定した時点で実家にも知らせてある。
報道では毎日のように、「ワクチン未接種・独り暮らし・男性」が自宅療養中に死亡…などとやるもんだからもう、このカテゴリの人間はひとり残らずみんな揃ってこういう風に亡くなるかのような扱い。
こういう報道をされると親としては、今や居てもいなくても老後の保障になどならない息子であっても心配になっちゃうらしい。
しかし自身が経験したこともない、「人の子の親になる」という感情に対しても、簡単に「わかるよ」などとは言いたくないわけで。
俺自身は、自らの「最期」としてはかなり理想に近い形ではないかと思っているのだが。
残して心配な嫁・子どもがいるわけでなし、万が一俺ひとりが急死するくらいで明日からでも立ち行かなくなるようならあの会社も所詮それまでということだ。社会に対しても税金を収める以外でこれといって貢献してるとも思えない「フリーライダー」だし。
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因みに9月末現在、日本でワクチン接種が「原因」とされる死亡例は報告されていない。ワクチン接種「後」死亡、の報告はあるが。


今日が2回目の接種日であることはもちろん会社にも伝えてあるが、時間一杯在宅勤務している体。
接種は予約してある個人病院の、一般診療が終わる夕方からだ。
夕食は最近嵌まっている(CookDoの)肉キャベツ炒めを2食分作っておいたので、明日の夜まで籠城の事態に陥っても大丈夫。ゼリーやらヨーグルトやらを少し買い足して、もし強い副反応ということにでもなったらしばらくお預けを喰らうであろう好物のアップルデニッシュを買い、いずれも冷蔵庫に放り込んでおく。準備は万端。

そうこうしている間に予約時間になったので、4月末にPCR検査でお世話になった近所の内科に出頭。
受付を済ませると、この時間帯の接種予約者は各部屋にひとりずつ「隔離」された。俺は偶然、一番奥の、前にお世話になったときと同じ検査室のベッドに腰掛けさせられて待っていた。個人病院での接種は、場所の確保ひとつとってもこのように大変なご苦労があって成り立っている。
俺は1回目が市の集団接種会場だったが、あの時のような流れ作業にはなりそうになかったので、耳が塞がれてしまうWalkmanではなく、今日は文庫本を持参している。
一般診療をひとしきり終えた先生が顔を出し、「予診」というか恐らく顔色を診ていただいたのだろうと思う。1回目の接種後に副反応があったかどうかを訊かれ、「2回目の方が腕が痛くなるかも」というごく簡単な説明があってから、接種は別の女医さん(看護師さん?)が順番に回ってきてくれた。
15分の経過観察は待合室で、一般患者さんたちと一緒。
俺と同じタイミングで接種を終えた初老男性は、15分も待ってらんない、とばかりかっきり15分で帰っていったので、逆に少し余裕を持って文庫本を読んでいた俺は、受付で名前を呼ばれて「もう帰宅して結構です」と言われてしまった。

翌火曜日は、1回目の接種後よりも強い副反応が出ることを想定して有給申請済。
我が社の社長の出勤日でもある火曜日に休みを取るのは俺としても随分と久しぶりだが、社長と会社で顔を合わせなくていいと思うと正直なところかなり気が楽だ。
朝食を摂ってから検温してみたところ、平熱。
さすがに接種を受けた左肩は昨日より痛い感じだが、これは1回目のときと同じだ。3日もすれば収まるだろう。腕が上がらない、というほどでもない。
このところ雨続きだった天気が今日は久しぶりに晴れなので、出かけたくて仕方がない。
布団干しと洗濯を終えると、幕張のBookoffまで、デジカメ片手にフラフラと出かける*1
お目当てがあって出かけたわけだが、あれほどの巨大店舗でも残念ながらひとつも果たせず(それが中古市場というものだ)。

部屋に戻ると15時前になって「とっても懐かしい」だるさとあの、平日に学校を休んでしまったときのような、世の中と隔絶された後ろめたいような、でも背徳感いっぱいでワクワクするような空気の重さを感じ、検温をしてみたところ37.5℃あった。
昨日の接種から22時間弱、というところ。
微熱だが、久しぶりだったせいか少しの間は目の前がグルグルする感じがあったので「強制終了」、ひたすら寝ていることにする(熱がなくても休日にやるこたぁ今や同じだが)。
グルグルする感じはほどなく収まり、解熱剤を飲むほどではないか、と思っていたが、夜になって38.1度まで上がっており、さすがに諦めて内服する。
そもそも風邪ではないので、高熱の割には元気に動き回れていたのだが、解熱剤となると話は別だ。今やこの手の薬を飲み慣れていない俺は体中がだるくなってしまうので、明水曜日はアサイチで上司に電話を入れてあえなく欠勤とした。
日付変わって午前0時頃には一度目が覚めたので、解熱剤の効き目をはかるために再度検温したところ36.5℃まで下がっていたが、翌水曜日の朝にはまた37.5℃になっていた。
もうこうなったら覚悟を決めて、何もせずにひたすら寝ているしかない(すでに寝すぎて腰が痛いんだが…)。

もうひとつの代表的な副反応として報じられていた倦怠感は…わからん(結局解熱剤を飲んでしまったので)。
職場ではいつも厭世観があるが…仕事休みの日の俺は、ワクチン接種する前からずっと倦怠してるし。
誰とも逢わないし、逢いたいヤツもいない。ひたすら寝てる。
…すごいな今の俺。もう1年以上も、ひとりもいないのか。

*1:公共交通機関を使うのと繁華街に出るのは、とりわけこの第五波に入ってからは週末を避けて、平日休みだけと決めている