導入顛末。

会社での、俺のノートパソコン。
昨日、メーラーが立ち上がったたままウイルススキャン中にうっかりExcelを起動したらフリーズ、その直後ついにブルーバックになってしまった。
こういうマルチタスクをこなすには、メモリーが圧倒的に足らないらしい。
キーボードはもう何年も前に、机上に積み上げた紙ファイルが崩れてきたとき「T]キーが欠けてしまって、俺としては初めてのことに目が点になったが、そのまま使ってる。これも地味にストレス(肩こりの遠因)。
このところは起動も終了もいつも以上に時間がかかっていた感じで、(7年目にして)さすがにもう寿命なのか。
昨日のは偶然、上司が俺の席の後ろを通ったタイミングで発生したので、ただならぬ(ブルーバック)画面を目撃した上司から
「さすがにパソコン買い換えては」
といっていただいた。
俺の今の社内立ち位置上、自身の業務に支障が出るだけでなく、不意にデータがダメになるようだと最悪の場合、社外取引先にも迷惑をかけるだろうから…。
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お言葉に甘えて、休憩時間にいくつかの比較サイトで改めて物色。
実は11月末に新機材を導入した際、その操作用として購入してよいということでアタリだけはつけていたのだが、そちらの方は低スペック機でいいのと、結局社内の別のパソコンを転用することで経費節減、カタをつけてしまっていた。
そのあたりをとっかかりに、上位機種を検討すればいいか。
会社の経費的には、すっかり自席に寄り付かなくなったコツ骨サマのノートパソコンを、そのまま鹵獲してしまってもいいようなものだが。
あの時は急な話でもあり、必要スペックだけ用意して上司とふたり、新宿の家電量販店を数件回って現物購入してきたんだったっけそういえば。
スペック的には、コレを下回るものにはしたくないななんだか。

前の兵站担当者は、パソコンとその周辺機器に関してはなぜか現有機のメーカー一辺倒だったのだが、別に法人としてメンテや導入契約をしてた形跡はなく、単に安いという理由だけだったようだ。
というかキーボードがヤワすぎなことがわかった以上、俺にはハナから同じメーカーにする気などなく(むしろ最初から除外)。
タイピングは決して早い方ではないが、日頃からピアノを弾く手前、打鍵圧(?)は強いので、キーは固めでないと、これもすぐに肩が凝ってしまう(今はメーカーごとの差がなくなってきている部分ではあるが)。
ということもあって、最初から俺は、家ですっかり使い慣れているメーカーのものに絞って物色しているわけだが(まぁ一応、同等スペックでの他社製品の価格帯くらいは調べておいたが)。

タイミングがよかったのか、2年オチのモデルだがメーカー直販サイトで18万のものを8万円弱で見つけることができた。
価格とともに上司に相談を持ちかけると、10万円を超えるだろうと思っていたという上司は即決、(今日は出社日ではない)社長に電話をしてくださり、「稟議書後出し」での口頭許可を得てくださり、急転直下での導入が決まってしまった。
社長曰く、
「そんな安い機種で、大丈夫なのか?」
…まぁ2年オチですけどね。
今度コイツが壊れる頃には、俺もこの会社にいないだろうし。

これでようやくちょっとは、日々のデスクワークが楽しくなってくるかも。
しかし楽しい気分になれたのはこうしてあれこれ物色している時間だけで、型番が決まってしまうとデータの移し替えからネットの接続設定、メールの受信設定にセキュリティパッチ、プリンタドライバのインストールと、気の遠くなるような段取りに思いを巡らせたら一気にうんざり…黙ってれば誰かがやってくれるような大きな会社じゃないし。
それに、今回のように(小心者の俺にとって)デカい買い物は、万が一ハズしたときのことを想像すると、何度やっても本当に怖くて、現物を見るまでは気が休まらない。

金曜日、現有機でのこの遅さ、キーボードの心地悪さとも今日でお別れか。
そう思うとなんだか万感胸に迫るものがあるな(俺にこんなロースペックな機体をあてがいやがった前任者への恨みつらみも含めて)。
会社への配送にしてもよかったのだが、万が一にも精密機器の扱いに慣れてないチーフやミニラが受け取ってしまうことも考えて、自宅配送にしてあり、確実に俺が在宅している日曜の夜に時間指定。
配達してきた宅配便の担当者は、前のジイサンに戻っていた。曜日シフトの関係だろうか。

ともあれ指定時間枠内の早い段階で配達してもらえたので、お気に入りのラジオ番組を聞きながら早々に缶ビールを開けることができた。
俺でも知ってるBoz Scaggsの有名な曲が流れたが、DJが数年前にライブに足を運んだ際のエピソードとして、一時健康危機説が流れたものの今は復帰したBoz、しかし以前のような高い声は出せなくなってしまったらしい。これまでの有名なレパ―トリィの数々は、ライブではキーを下げて歌われていたという。
却って音域的な無理がなくなったせいか、年輪を重ねてきた様々な思いやニュアンスが聴きとれた気迫の生演奏だったそうだ。

パソコンは箱ごと会社に持っていこうかとも思ったが、とりあえず開梱してしまい、本体と初期設定に必要な付属品だけをバックパックに入れて明朝、会社に持ち込むことにした。
いつもの早朝出勤で、できるところまでの設定は済ませてしまうか。