ごきげんよう。

以下は、かなり誇張した表現を含んでおります。

明日は年数回恒例のナレーションの録音で、職場の小さなスタジオに1時間ほど入る予定。
オペレーション担当の師匠と向かい合わせで、当然声を出している間、俺はマスクを外している。
このところ相次いでいる芸能人の感染報道が、こうなると急に他人事じゃなくなる。
デルタ株までの最小感染時間は15分というデータがあったそうだが、オミクロン株の感染力は「これまでの3倍」といわれており、具体的な受け止め方について専門家が「これまで最短15分だったものが、その1/3の時間で感染するということ」と例を引いていた…5分以内、ということか。
さすがに今度ばかりは、俺か師匠のどちらかがすでに無症状のまま保菌者*1だった場合、どちらも感染を免れないだろう。
そう思うといつものように、事前に原稿に目を通しておこうという気にもならない。
f:id:oku_anijin0406:20220208211640j:plain



今の俺のもてる限りの情報から、できる限りの想像を巡らしてみた「その後」*2
まぁそもそも、感染するのがオミクロン株だという確証もないわけだが。
潜伏期間は3日程度だそうなので、発熱するとすれば日曜夜から月曜日にかけてというところか。
…月曜の朝、弾んだ声で欠勤の電話連絡入れてそうだなー俺。
遅れて火曜日以降に症状が出た場合は不可抗力。悪いが通勤経路から職場関係者全員、感染対策をしてなかった人はもれなく道連れ*3

いずれにしても発熱があった時点で、原因がコロナであるなしに関わらず、師匠も俺も即日出勤停止。
当然スタジオは、消毒作業が手配できるまで閉鎖。
第五波のときは感染者が出ても結局、通常営業だったので、事務所全体を閉鎖、という手段は我が社では何があっても取らないだろう。
しかし大量に抱え込んでいる録音案件の進捗が、「司令塔」(師匠)を失って一旦止まり、スタジオも使えない。俺が抱えている業務も最大1週間止まる。
俺の方は以前、腰痛でこのくらいの期間、出勤できなかったことがあったから、全社的には大した「損失」にもならんか*4
最大の損失は来週、今や社長が趣味で出しているとしか思えない不定期発行の会報が、発送どころではなくなることくらいだろうか(おめでたい話だ)。

自主隔離に入った場合。
症状がなくなるまでは部屋を一歩も出ない。なにせ「独り暮らし」なので、誰かを感染させる気づかいはない。
会社からは即刻、PCR検査を受けろと言われるだろう。
掛かり付け医に問い合わせることになるが…果たして病院も電話が繋がるだろうか。
というかこうなったら、他人に移さない配慮は最大限するにしても、原因がコロナだったかどうかはもう、どーでもよくね?
俺より先に師匠が発症、または一歩進んで検査の結果が陽性だったということであれば、俺は検査するまでもなく濃厚接触者認定で、検査を受けるまでもなさそうだが。

万が一、自身の好奇心に負けて検査を受けた(運よく受けられた)として。
陽性だった場合、掛かり付け医からではなく保健所から今後の指示と合わせて連絡が入るそうだが、その保健所からの連絡がこのところはすっかり手一杯で、宿泊療養の手配やら公的食料支援の依頼やらを可能とする根拠となる保健所からの連絡がないまま、事実上の「在宅療養」に突入だ。
保健所から連絡が入ったときにはとっくに症状が収まってた、という落語のような話が多く聞かれる。

そして、不可抗力にも症状が急変した場合。
自身で救急車を呼ぶ…かどうかは、あくまでも俺自身の判断。
呼んではみたところで、すぐに搬送先の病院が見つかるとは思えない。
ワクチン2回接種は終えているので、重篤化する確率は低いというが、喘息の既往歴はあるので、いずれの確率も50対50。
現状、大多数はほぼ強制的に「在宅療養」に流れ落ちるようになっており、そういうわけで全国ではすでに44万人*5になっているんだそうだ。

結局、俺に事前にできることは、変わらぬ感染対策と、どんな状況でもひもじいのは嫌なのでいつもよりは多めに食料備蓄しておくことくらいか。
いずれにしても発熱したら、みなさんくれぐれもお元気でサヨオナラ。
無事だったら、また。
俺自身はもう、今しかないなという気がしてるんだが。
万が一のことがあっても「いい人でした」とかそういうの一切、いらないから。なんなら葬儀とかも一切。「本人」意識を失った後のことがどうなっていようと、全く興味がないので。
それよりも、現場で何の感染対策も取ってこなかった我が社には、せいぜい社会的な制裁をよろしく。

別にコロナであるないに関わらず、例えばこれが「たかが腰痛」であったとしても状況はあまり変わらないわけで。
そういう漠然とした不安と毎日闘い続けているのがそもそも、独り暮らしの真骨頂というものだ。

…というような想像をして身構えていた金曜当日だったが、実は初めて師匠にすっぽかされてしまった。
約束の1時間後、平謝りな電話を受けたが、とにかく師匠ご本人が出勤前に自主隔離、とか他の原因で途中で倒れてたとかじゃなくてよかった。
再調整できたスケジュールが月曜午前になってしまった。
週末を自主隔離とする俺の目論みだったが、こうなると「3日後」は木曜日になってしまい、目出度く俺が発熱したらこの間、会社で一緒に仕事してたスタッフが濃厚接触者。
もっともウチの課のシマは、偶然にも席の配置が2m程度離れているし各人は向き合っておらず横並び、窓は常時解放、手指消毒用のアルコール常備、全員マスク着用中。
だが、これで俺以外に後日感染者が出たら、もう我が社としては手の打ちようがなかろうなぁ。

*1:という言い方が、ウイルスの場合に適当であるかどうかは知らないが

*2:現時点での、個人的な知識なので、間違った認識が含まれている場合もあります

*3:コロナ・ウイルスの特性としては、無症状な潜伏期間中が一番「患者」から飛散するらしい。インフルエンザと違って、これが一番やっかいな部分らしいけど

*4:1週間の遅れくらいなら、深刻な後遺症でも出ない限り、他ならぬ俺自身がリカバリできてしまうし。まぁすでに自宅で冷たくなってたら、どっちにしても知ったこっちゃないが。

*5:2/8現在、計測されているだけで