「季作」は、30平米もないんじゃないか、というカウンターとお座敷だけの、飲み屋(ほぼ想像通り)。
縦長な店の一番奥に、ステージ(というか立ち位置)をしつらえて、お客さんたちが三々五々集まるのを待つ。
そんな店の前では、ウクレレ教室が始まってしまった。なにしろ今夜は、センセイにも楽器にも、コト欠かないのだ・・・それにしてはさっきから、演奏とは関係ない講釈が続いているような・・・楽器の回し方(!)、とか、ステージでのウケの取り方、とか・・・(^^;
今回、立川まちおんがご縁で声を掛けていただいたウクレレ・ソロのまいたけさん。もちろんひとり演奏。このところご縁がある「ノミの心ぞう」さんたちは、3人編成。我がペンギンが5人編成と、楽器がないくせに一番かさばる。カミ手に並んだ潤哉さんと俺は、土間に立錐の余地なく、座敷にアグラをかいて座ったまま歌った。この画だけだとなんだかすでに、バリ島のケチャか宴会モードだ。客席との距離がこれ以上ないほど近くて、それでも(宴会と違って)耳の肥えたお客さんがじっと演奏を聞いてくださる光景は、たった30分の演奏がかつてないほど、とっても「密度の濃い時間」、という気がした。いつものように立ち位置を変えたり歌いながら歩いたり、カラダでリズムをとって(ごまかして)みたり、ということが全く通用しない状況だ。もちろん全曲、マイクなし。