予習。

次の演奏予定が珍しく未定なので、今日は最近歌っていない曲たちの「たな卸し」から。
すっかり忘れてるなぁ…。でも、いい曲だよねコレ。
組み合わせによっては、可能な限り再び投入したいところ。
演目総数も、演奏機会が少なかった割にはこの2年で、ようやく30曲を超えました。
今回、画像はありません。
ここだけの話、個人的に練習嫌い(><)ということもありますが、このところ実は、事前にひとりで譜読み、特に音取りを済ませておく、ということはあまりすすんでしなくなりました。
もちろん必要最低限の「予習」はしますが。
いいわけすると、横着をしているわけでも、サボっているわけでもないんです。
それなりに経験値が上がってきて、余程凝ったアレンジでもない限り、楽譜には初見で対応できるようになったこともありますが、ひとりの思い込みで知らず知らず歌い方を固めてしまうよりも、ブレスの位置やフレーズの組み立て方、曲全体の構成などはメンバーと一緒に音を出すタイミングで、その場で一緒に創ってしまう方が、効率がいいような気がしているのです。
その方が、ひとりで楽譜を眺めているときには出てこないような歌い口やアイデア、様々なヒントも、感じ取ることができるような気もします。

というわけである程度意図的に、「予習」を避ける傾向にあります。ここ数年。

それに、例えば単なる音取りに関しても、MIDIの音を耳にしながら自分のパートを歌えるようになったと思ったところで、実際に練習に臨むと、メンバーの声の中では思うように歌えなかったりします。コード上の自身の音の居場所をこの環境で取れるようにならないと、演奏できないわけで。
人間の耳って思ってる以上に、こんな些細な環境変化にすら、簡単に左右されちゃいます。
また、楽譜上の「おたまじゃくし」たちが「せーのっ!」で一斉に音になって、曲の形になっていく「瞬間」の緊張感と新鮮な気持ちは、その後の演奏とは必ずしも関係ないのかも知れないけれど、何だか大切にしたいなぁ、という思いもあったりします。
これは全く俺自身の、感性都合の話ですが。
でもこうした音の中にいるときに初めて感じる、「この和音、カッコイイな」、とか「気持ちいい」などという率直な感覚は、後々に曲を形作っていくときにも自分たちなりの「重点練習区域」になっていくような気もします。
こうしてまずは自分たちがその曲に惚れ込むこと。これから目指そうとする音や曲の全体像を捉えること。そこから具体的な練習に入るのは、全く無駄なことでもないようです。
もちろんこの段階では、まだまだ人様にお聞かせできるような演奏レベルではありませんけどね…。

というわけで前回の練習に引き続き臨んだ今回の新曲は、3曲。
偉そうなことを書いちゃいましたけど、早速今日の3曲目で、現実からのしっぺ返し。
早い段階で曲の全体像が掴めないと、形にしづらい曲、というのもあるわけで。
というかまだ音取り段階だろうと高を括っていたのが敗因で、のっけから「歌う」ために必要なサジェストや提案が求められている空気に思うように答えられず、もどかしい。
もっと梃子摺ると思っていたのはどうやら俺だけで、そういう俺が、一番梃子摺っていたというパラドックス
それにつけても形になるのが早くて、正直ビックリしました。俺、玉砕(><)
…やっぱり「予習」は、必要です。