本当に久しぶりに生演奏に触れたくなって、どこか高校の吹奏楽部がフリーコンサートでもやっていないかとネットで当たってみたが、世の中そう俺にだけ都合よくはいかないものだ。
「アカペラ公園」当日。
数多あるアカペラ・イベントの中でも、あの何かと雑多でガチャガチャした雰囲気が、好きな人にはたまらないんだろうけれど、メンタル弱ってる今の俺にはちょっと慌ただしいか…などと自己矛盾。
アカペラは、まぁいいや。楽器、それもあわよくばドラムの実演を、吸収したい。
公式Twitter(現X)によると、さっそく1バンドが出演キャンセルだそうで、かつて自身も静岡・清水で開催されている「アカペラ横丁」に、WINS阿佐ヶ谷でエントリーしておきながら一転、出演キャンセルしたことを思い出して、胃が痛くなる*1。
たまたまエントリー手続きを俺が担当していたので、キャンセルの申し出も俺がやらされる羽目になったのだが…俺は出たかったんだよぅ!
確か当時の演奏スケジュールが想定以上に過密になってしまったのがキャンセルの理由だったと思うが、だとしたらそもそも計画性のない話だし、WINS阿佐ヶ谷のメンバーになって初めて、このバンドで物事が決定する過程に対して、俺が疑念を抱く出来事にもなってしまった。
イベント規模が大きければ大きいほど、たとえささやかな変更であってもどれだけ多くの人達に迷惑がかかるかは、充分に想像できたはずで。
結局、フルアーマー(笑)「4人WINS」でのアカペラ横丁出演はついに果たせないまま終わり、俺にとってもたったひとつの、心残りになってしまった。
近所の公園のいつものベンチで1時間ほど、ルーディメント(ドラム)練習をしてから帰宅。
この時期、オープンエアでの練習は気持ちいいが、練習メニューは早くも手詰まり感。このトンネルは俺にとってどうやら長くて、「次の段階」へのハードルはなんだかとっても高そうな予感がする。
とはいえ期限があるわけでも、人前に出す予定があるわけでもないので、自分のペースで、パズルを解くようにその難しさを楽しんでいる。
スネアスタンドやスティックを置きに一旦部屋に戻り、改めて夕食の買い出しに出ようとすると、数秒早く隣室から人が出ていく気配がした。
咄嗟にエレベーターを使うのをやめて非常階段を降りていくと、エントランスのガラス戸越しに、ゴミ出しをしているジャージ姿の小汚ねぇ金髪男女の姿が見えた。
明朝はごみ回収がないのがわかっていたのか、さすがに俺の視線に気づいた時には、目撃された気まずさオーラを発しながら、バス停に向かって歩いて行ったようだ。こいつらが隣室の新住人だったとすると、外見からだけならどう見ても論理的な話が通じなさそうで、俺の方が憂鬱な気分になってしまった。
ここしばらくはこんな具合で、これまでの住民同士なら起こらなかった「珍妙な事態」が頻発する、のかも知れない。
買い物を済ませて帰宅すると、洗濯槽クリーナーをぶち込んで「槽洗浄」モードを仕掛けてから、買ったばかりの缶ビールを開けてしまう。
*1:2018年のことだった、らしい