ここ毎年愛でている「俺の紅葉」のうちの一本は羊山公園、牧水の滝の上にある。
秩父に来たからにはぜひ今年の色づき具合を確かめたくて、逆方向だがまずは一旦、羊山方向へ。昼前に着けたからいいよな、寄り道くらいしても。
ひと駅手前の横瀬から姿の池経由で西武秩父駅まで踏破してしまう、というのがいつもの俺のルートだったのだが、その姿の池は電車の中から見ると…池の水、全部抜かれてた…*1。いつものように横瀬で下車しなくてよかったよ。
というわけで、今年の色づき加減。
さすがにここまで上がってくると、駅周辺の喧騒もなく、紅葉の景勝地、というわけでもないので、わざわざ人が立ち寄る場所でもない。
桜にしても紅葉にしても、誰が見ているでもないのに人知れず、でもちゃんと時期が来れば色づく健気さに感じ入ってしまう。
この鮮やかさを目にできただけで毎年もう、お腹一杯感。
そのまま足を延ばして、羊山公園の展望台へ。
眼下に秩父の街を望む。四方を山に囲まれた盆地であることがよくわかる。
写真左上の「琴柱」状のものが秩父公園橋で、その下を荒川が流れている。
ここから秩父鉄道のお花畑駅へは、急斜面を「秩父成田山」に降りていくのが近道。最近発見したルート。
眼下に見えてくる瓦屋根が、それ。
境内の急な石段脇には、物資運搬用のモノレールが！
西武線・西武秩父駅との連絡最寄り駅はお花畑駅。秩父鉄道ではその次の秩父駅とは数百メートルしか離れておらず、本数の少ない電車を待っている間にいつも歩いてしまう。
この間を結んで発展した、秩父神社の門前町である馬場通商店街には、古い建物が多くて、歩いても退屈することがない。
しかし今日はこの界隈の若い男女、見た目は日本人と見分けがつかないが、会話が日本語ではないな。
「地方都市」の常で、表通りのにぎわいも一本裏通りに入ると…アベノミクスの限界を感じる風景。
秩父神社から雅楽の音が聞こえるな、と思ったら神前結婚式だった。
狛犬は改めてみると意外とマッチョ。
そろそろ昼食確保が心配な時間。
毎度お世話になっている「秩父ベーカリー」に寄る。今日は棚から、エビグラタン＋揚げてないカレーパン＋リンゴパンをチョイス。
街なか散歩を楽しみつつ、秩父駅着。
丁度電車があるので、ホームへ。懐かしい有人改札口には、若い女性の駅員さん。「
秩父鉄道で熊谷方向に乗るの、本当に久しぶりだなー。
まだ湯治先が定まらなかった頃、皆野まで足を延ばしていたとき以来ではなかろうか。
その頃の電車は昭和33年生まれの元国鉄101系（改）だったが、今は元東急東横線のステンレスカー、しかもこういうときに限って「ジオパーク」ラッピング電車に巡り合う。
こういう風に運を細かく刻んで消費しちゃってるから、未だに美女に「来ちゃった」などといわれることがないのだな（笑）。
いよいよ長瀞に向かって、出発進行ー。
*1:別に件のTVとは関係ないが。
