ブラバン・フェスティバル2018


なんと、勝田台駅から無料シャトルバスが出てました「フルルガーデン八千代」(覚えやすい毎時00、30分発)。
っつーか村上駅って、その勝田台から東葉高速線でひと駅なんですけど…運賃高すぎて、電車での集客は見込めないと見限られちゃってるのか。

会場の地元、八千代市立大和田中学校の演奏終盤に間に合った。
丁度吹奏楽の伴奏で唱歌「故郷」を全員合唱中の、大盛り上がり中。
俺ももちろん駆けつけ参加。歌詞フリップは客席正面を向いていてこちらからは見えなかったが、歌えちゃうもんね〜俺(WINS阿佐ヶ谷のレパにあるのです)。
今日演奏する学校はどこも、恐らくこういう場での演奏にはすっかり慣れたもんだろうけれど、カメラを構えるモードになると、演奏中の緊張感あふれる表情もいいけど、本番前の緊張と日常が入り混じった表情が(若者らしくて)いいんだよな〜。
両親に駆けつけられちゃってるのがわかって苦笑い、みたいな思春期特有の反応も。
このあとの学校も開演一発、どんな音を響かせてくれるのか、こちらもワクワクする。
どんな音楽であるかに関わらずあの、最初の一音で会場の空気が一変する瞬間が、大好物です。ツカミって大事!

俺にもフツーに子どもがいればこのくらいの年(もっと上?)だったんだろーなー。
そんな人生も、あったのかもなぁ。
もうね、そう思うと演奏の出来不出来とかどーでもよくて、演奏に一生懸命な姿が手放しでかわいくてしゃーない(うーん、我ながら危ねーな俺)。
今さらこんな感情に「覚醒」されたところで、困っちまうんだが(本人当惑)。
ようやく心安らかに平穏な日々を送れるようになったというのに。
だからなおのこと、「覚醒」しちゃうもんなのかも知れん。
あまり熱心に演奏を聴きながら「あ、チューニング低い」などとブツブツいってたせいか、出演者の父親と思しき男性*1から「関係者ですか?」と聞かれる…人相悪くて、すみません。

というわけで念願の「ならこう」の演奏。まずはこの、大人数!
おまけに、先日整体院の院長から聞いてはいたが…(無伴奏で合唱)歌ってんじゃん!
人数の割りには手際よく、開演15分も前にはセッティングが終わってしまったので、開演前に一曲披露、ということになったらしい。
客寄せの観点からも、たとえチューニングでも音は出してた方がいいんだよね、特にこういう屋外イベントでは。
でも客席は既に今日一番の人出で、演奏者(整列済み)と客席の最前列が至近で睨み合ったまま(笑)15分もやり過ごすのかよ、とは思ったが。
実際の演奏でも、場内アナウンスを模したMCを交えて野球応援歌のメドレーを披露してみたり、なんという芸の幅広さ。
観ているお客さんたちを退屈させない、始まってしまえばあっという間の30分。

俺は個人的に、劇場版と同じアレンジの「宝島」!(T-Square)に、胸アツ。各楽器のソロ部分は残念ながらカットだったが。
しかし人数もさることながら、創部以来のスローガンだとされている「美・爆音」、音デケー。
アカペラ界から勝手にシンパシーを感じておりましたが…俺たちの方は決して「美」はないな…のオッサン4人組(笑)。
大音量以上に、いろんな意味で心大きく揺さぶられた演奏だった。

ここまで1時間間隔での演奏が続いた会場はここで1時間の昼休憩を挟んで、次の演奏は13:30八千代松陰中学校。
先日Vivit南船橋でも生演奏を拝聴しているのだが、上下黒にブルーのネクタイはシンプルでカッコイイ。
続く千葉県立千葉女子高等学校は制服だったが、佐倉市立根郷中学校は対照的に黒のパンツ・ネクタイにシャツは情熱の赤。
ユニフォームを見ているだけでも、見目楽しい。

通りがかりの子ども、フリーズ(よくわかります)。
俺も立川でドラム叩いてたとき、すぐ隣で男の子にフリーズされちゃったことがあったが…妙に緊張したりして。
ドラムの据付位置はセンター後ろ、だったりパーカッションと一緒に左翼だったり、学校によって考え方が出るみたい。
相変わらず俺としては、スローン(椅子)の設定が高すぎる気がするんだが。
もうひとつ「習った通りなのね」、と思ったのは、ライドシンバルのセッティングで、フロアタムの外にスタンドを立てるもんだから、叩くときに右手をかなり開かないと…もっとタム寄りでもいい気がする。
これも伝統的に(というか打楽器兼務が多いからね)、ティンパニー・グリップのようだから、なおのこと。

しかしこうして「コックピット」を見てしまうと、まだ心燃えてしまうね。
スウィング感では、佐倉市郷中の男子が一番、センスあったなー(中学生くらいだと普通は、ライドシンバルの打点の軸が、どうしても1・3拍になっちゃうんだよね)。
一方でテンポキープにやや難があって公然とオケに無視されちゃうドラム、というのも初めて観た…気がする(どこ、とはいわないが)。
やや禁欲的なドラミングばかり見てしまったせいか、すっかり自ら叩きたい気分になってしまった。
練習スタジオ、予約しちゃおっかなぁ〜?
自身がこういう気分になることはある程度織り込み済みだったので、この週末ついにポチってしまったアマゾン。
しかしなぜか、肝心のスネアサイド(=うっかり破ってしまった裏ヘッド)が欠品で、スナッピーだけ先着…どっちにしてもこれじゃ張れないし、スナッピーだけ張ったところで音鳴らないんですが(質の悪い冗談としか…)。

どの学校にも必ずメンバー中に、「この子、先生に習ってるな」と俺のような素人目にもわかる物腰の子がひとりはいるから、千葉県のポテンシャル、侮りがたし。これが県内吹部の積み上げてきた「歴史」がなせるワザ、というものなのだろう。
彼らが(しのぎ削って)進学していくわけだから、当然その上の学校は演奏が巧くなるわけだ。

選曲は、Sing, Sing, Sing被りが多くてなんだかな。
毎度あの映画「Swing Girls」の、と前置き紹介されてるが、彼らの若さだとリアルタイムではこの映画見てないだろーもはや。
アカペラ界ではむしろこっちがスタンダードになってる感のある、同映画エンディングの「L-O-V-E」を演奏する学校はないんだなー(まぁSing, Sing, Singの方が演奏難易度もそれほどでもなさそうだし、何より盛り上がれるけど)。

そして帰りの京成線。
かつての職場からの、あのいや〜な退勤時の気持ちを強烈に思い出して、久しぶりになんともトラウマなこと…ちょっと乗り物酔い?気分(いったい何年前のことなんだか)。
そういえば着任当初はまだ東京の実家から始発(!)電車で通っていたので、歓送迎会の日は終電に間に合わないため勝田台のビジネスホテル泊だったっけ。
そして最終出勤日帰りの、あの晴れ晴れとした「明日からフリーダムひゃっほー!」な気分を思い出すに至って、ようやく落ち着いた頃、電車はすっかり見慣れた最寄駅に滑り込んでいた。

9/9(日)には津田沼高校吹奏楽部「オータム・コンサート」もあるじゃん、フルル。
ららぽーとでは9/15(土)に、県立船橋高等学校JAZZバンド部の演奏なんかもあって、まだまだ楽しめそうだ文化の秋、音楽の秋。
また行っちゃおうっと。

*1:当然この人、俺より若い。