実体経済。

今月も早くも、給料日まで「命を守る行動を」とらなければ。
こういう生活にももうすっかり飽きた*1

沿線に数件あって便利だった県内の古本屋チェーンが一斉に閉店してしまった。
Wikiで調べてみたところすでに「過去帳」入りしており、7月にはすでに6億を超える負債を抱えて民事再生法申請…倒産、最後まで営業していた浦安店がこの10月に閉店になったらしい。
西船橋店の閉店に俺が気付いてからの流れが、連鎖倒産のごとく猛烈に速かった。
f:id:oku_anijin0406:20191021124448j:plain


本は電子データになり映画ですらネット配信で、リアルな「モノ」を自分で所有しなくなる流れは止まらないのだろうか。
国民全員にスマホタブレットを買うだけの生活的余裕があるのならそれも、悪くない。
いつの間にか所得格差がこれほどまでについてしまっているのに、この国ではいつの間にかデジタルディバイドへの問題意識なんか、どこかへ忘れ去られてしまっている。電車の遅延情報や自治体からの災害情報ですら、今や簡単に「ホームページをご覧ください」とのたまう。しかし閲覧するのに特定の道具が必要になる発信方法をとっておいて、「責任を持って発信している」と果たしていえるのか。
閉店も残念だが、今の俺の身としては、多くのスタッフの身の振り方の方が気にかかってしまう。
さっき昼食を買ったスーパー内のベーカリー・コーナーでは98円コーナーが出来ており、俺にとってはありがたいもののデフレが止まっていない印象。ここのコーナー、先週はバイキング形式だったりと毎回変わっていて、このところ売り方が実に定まらない。
消費税が10%になって、実質賃金はまた下がっているはずで、いたるところ「忖度」だらけの政府発表の経済指標なんかハナからもう、全くアテにならない。
消費税だけでなく最低賃金規程も10月から上がったので、多くの年収「境界」にいた人たちがワンランク上の課税額になり、見かけの税収は上がるので「景気は上向き」と喧伝することもできるだろう。
俺は俺の「実体経済」の皮膚感覚を信じるしかないが、どんどん悪化しているようにしか思えない。
だからこそ今は、早計に軽々しく転職を決断すべきではないのだろうけれど。

*1:実際に被災された方にはタチの悪い冗談になってしまい、申し訳ない。実際、割と切実なので。