令和2年2月2日…(どーでもいっか)。
地元、京成津田沼駅とJR津田沼駅は、俺の足でも徒歩20分ほど離れており、全く別の駅だ。
JR駅に隣接している習志野文化ホールは地域でも有数のランドマークだが、ここで大きな催事があるたびに、京成津田沼駅で必ずといっていいほど道を尋ねられる地元民。何の変哲もない住宅街を歩くことになるので、俺はうまく説明できたことがない。
バスはあるにはあるが本数が極端に少なく、駅の窓口に訊けば恐らく、新京成線で新津田沼駅*1までひと駅乗って歩け、と案内されると思う。それでもホールはJR駅の反対口になるので、徒歩10分程はかかるはずだ。ま、俺は京成津田沼から歩いちゃうんだけどねいつも(電車待ってる間に着いちゃうし)。その京成線の行先表示にここ数日、異変が起きている。
新型肺炎の拡大で、すわ中止かとの誤報も流れた東京オリンピックを見据えての対応かと邪推するのだが、電車の行き先表示に「京成」の二文字が加えられるようになった。
津田沼駅で件のような間違いが多いのは京成電鉄も把握していたらしく、津田沼の駅名板と路線図には一足早く、いつからか「京成」の文字が加えられていたが、行き先表示と車内案内、それに車掌の肉声アナウンスはまだ津田沼のまま*2だったりと、ややこしい。「津田沼」の他に、本来なら「京成」がつく代表的な行先は起点駅である「上野」、「佐倉」(バス連絡!)、「成田」(は成田街道を挟んで徒歩5分くらいか)、「大和田」、そして「うすい」…*3。
京成臼井は、(ややこしいことに高砂駅から京成電車も乗り入れており)内陸側を並走する北総線に白井(しろい)駅ができたためにひらがな表記となったものだが、今回の表示改変で「京成臼井」に改められた。
電車の行先表示って、いちいち文字を読んでいるようで実は無意識に形で判断しているようで、同じ漢字でも文字数が増えただけで相当な違和感。とりわけひらがな⇒漢字4文字への大幅変更になった京成臼井は、全く違う駅のことをいっているようで思わず二度見してしまう*4。JRも含めて近隣他社線に「うすい」と読む類似駅名はないんだから、これは当初趣旨の通り、ひらがなのままでもよかったような気もするが。
こんなとこからも京急と大きく違ってトップダウンの色が濃い社風を感じ取ってしまう、といったら意地が悪すぎるか。
多くの類似名称駅がありほぼ並走している大動脈、「国鉄」総武線とは違い、京成線は上野、押上や柴又界隈の下町情緒に発するのか千葉県に入っても私鉄らしい「おらが町の郊外電車」的な感じが残っていて、そんな京成線の利用者からすればむしろ、日頃から駅名にわざわざ「京成」とつける必要性は薄く、逆に「JR」上野駅、などといった呼び方をしてきたようだ。
JRに津田沼駅があろうがなかろうが、地元にとっては京成津田沼駅こそが「津田沼」なのだ。
京成はそのプライドを、東京五輪を機に売り渡してしまうのか?(笑)いずれにしても「津田沼」と「京成津田沼」、「上野」と「京成上野」のような表示が混在している間は却って紛らわしく、この間もしも友人が訪ねてくるようなことがあったら「“京成津田沼”行きと書いてある電車に乗りなよ、“津田沼”行きは止まらないから」などと余計な悪戯を仕掛けたくなる。
そんな俺の悪戯心を見透かしたのかどうか、京成電鉄としても早々にカタをつけるつもりなのだろう。工場フル稼働、あっという間に6両編成を手始めに*5、「京成…」が表示される車両が増えてきた。
しかし上述の通り、車内外の自動案内放送(車掌さんの肉声案内も従来のまま)と路線図、駅掲示板、それに電光掲示は相変わらず変更未確認。
乗り入れてくる京急と都営地下鉄の車両にも、今後同様の変更対応を依頼していくのだろうか?