炎上。

こうして思い返すだけでも、大変不愉快なのだが。

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昨日、ようやく初詣に行ってきました(^^;

俺はひとりの週末生活が続いていたせいか、すっかり気弱になっており、よせばいいのに有名な専門家のツイートにぶら下がる形で、ついそんな弱気な自身の思いを書き込んでしまった。


新規感染の中心世代ど真ん中。なのに自治体からは接種券すらまだ届かなかったり、届いても接種の予約開始日が未定だったり。トドメに国から予定数のワクチンが自治体に届いてないとか報じられている。
最初こそ、同世代と思われる方々から「いいね」をもらっていたのだが、そのうち一気に風向きが変わり、まず集団免疫論を展開するコメントがついた。
集団免疫の考え方自体はわかるが、今の状況で(ワクチン接種なしに)それを獲得しょうとするとして、いったいどれほどの長い時間が必要になるんだか。
もっとも、何らかの基礎疾患をお持ちの方であれば、ワクチン接種自体を不安に思う人がいるのもわかるし、こう思うことで何とか自身の気持ちを支えることができた、ということを伝えたかったのかも知れない。

それから程なく、元のツイートが何しろご高名な先生だったためか、いつの間にか「ただの風邪」説や反ワクチン派の方々が寄ってたかって、あっという間に「炎上」してた…というほどの数ではなかったのかも知れないが、少なくとも俺のキャパはすっかり超えてしまっていた。

少し時間が経った今だからこうして冷静に書くこともできるようになったものの。
別に挨拶から始めろとはいわないが、お互い「初対面」のはずなのになぜそんなに「全力」なのか?
先の見えないワクチン接種体制に、ただちょっといつもより気弱な自分を見せただけだけなのに。
ことばの斧を片手にフルスイングしてくるとか。
その弱気の原因が、大切な家族のためだったり基礎疾患があることだったりするかも知れないのに?
っていうか元々こちらの個別状況に思いを馳せられるほどの想像力があったら、ああいう風に自説ごり押しのコメントなんか書けないか。
これは確かに、ちょっと気が弱いな女性だったら、自死だって考えるかも知れない「集団いじめ」だ。
説得を通じてひとりでも仲間を増やしたいような物言いとは、どこから読んでも思えないし。
やっぱりどうやってもこの人たちは信じられない、と思った。

どこまでもお人よしに考えれば、日頃だったらまだこんなことなど決して書かないであろう人たちが、感染症に関してだけはこの状況で自覚なくヒステリックになっていたために、そもそもSNS上でことばをやり取りするには最悪のタイミングだった、ということか。
それでも、ここまで俺が感染しないでこられたんだから、これまでの自己流「対策」が充分に有効だったのでは、という、やっぱりことば遣いには敵意を感じたものの少し冷静な分析もあって、ようやくちょっと気持ちが落ち着いたが。
とても全てに目を通す気にはなれない。

生まれて初めて経験するであろうショックと得体の知れない恐怖から、翌日には当該ツイートを削除した。
「逃げた」と思われるのも癪だが、まともな会話が通じそうな人たちでもない。
しかし、日々正確な医療情報を発信されている専門家の方たちが、こういう輩に絡まれているんだと思うと、本当に頭が下がる。
何より大国アメリカの前大統領ともあろう人がそうだったように、こんな仮想空間で呟いてみたくらいで「全世界に自分の意見を発信している」といったような子どもじみた全能感に支配されているのが滑稽だ。読まないヤツは読んでないし、そもそもツイッターの存在を知らない人間にとってはないのも同じだ。

元になる俺のツイートが消えているはずなのに、しばらくの間は、俺のツイートに対してつけられたコメントに「いいね」がつく度にいちいち、俺にも通知されて来る。
しかしそれも通知されなくなって、ようやく俺の気持ちも落ち着いたが、正直しばらくの間、ネットを介したどんなこともする気が起こらなくなった。