渋谷、「大規模」接種会場(笑)。

渋谷で行われた集団接種会場(区立勤労福祉会館)の開設。
16~39歳までの若者を対象に、「予約不要」の触れ込み、だったが。
昼間、ネットで話題になっていたのは会社で昼休みに見ていた。
たが帰宅してから改めて報道された内容を見るに、本当に酷い。
これもう、見ようによっては若者を殺しにかかってる(ちゃんと選挙行けよ~)。


受付開始は11:50、併せて朝からの来場は控えるようアナウンスされていたというが、インタビューに答えていた男性は午前3時から並んでいたという。
行列の長さに驚いた現場担当者が午前8時から前倒しで整理券を配布したが、結局先着になってしまい、7:30には早くも300人に達して、受付終了。
いい加減、「言われたルールを守ってた人ほどバカを見る」っていうやり方、(自治体行政から)変えてもらえませんかねぇ。
密集を避けるつもりで午後から会場に行ったら受付終了してましたって、そりゃ怒らない方がどうかしてる…。
俺がその場に居合わせていたら、
「じゃあこのままここに居残っていれば、明朝は間違いなく接種受けられるんですね」
くらいのことは言い返してたはずだ。

当初用意していたワクチンは200名分だったという報道もある。
大都会東京の、あの渋谷だよ。高座渋谷じゃないよ(…スミマセン)。
その程度の予定数で、「大規模」接種会場って触れ込みも詐欺まがい、大風呂敷すぎだろう。
そもそも接種対象者が何人いると思ってたのさ。
若い人たちは接種に否定的だと聞いていたので」…いや、どこ情報?
…もう、ツッコミどころが多すぎて追いつかない。
明らかに現職都知事の「パフォーマンス」に巻き込まれちゃった感じ。

素人の俺から見て、単なるイベントの設計だったとしても穴だらけで、加えてワクチン接種が目的とはいえ何で感染爆発が起こっているこの時期に、都心で東京都主催の「新たなイベント」を実施しようとしたのかも、よくわからない。これじゃ参加自体が、感染リスクだ。
もういっそのこと、自衛隊さんに初手から仕切ってもらった方がよかったんじゃね?
翌日から抽選制にしたのは行政対応としては変わり身が早かったが、まだ利用者側の立場に立った変更、とは言えない。今度はわざわざ現地まで足を運んでも、多くの人たちが接種を受けられないかも知れない事態だ*1。自身の感染危険性を顧みずに何度も足を運ぶの? アンタなら。
結局「面倒くさいから接種や~めた」になるのが、社会全体にとって一番の損失だと思うんだが。
「困ってるヤツはとにかく窓口まで来い、書類を出せ」っていう悪しき行政体質だよなこれも。
こういう従来型の行政発想だけで捌き切れるほど、対象となる母集団が小さくはないはずなんだが。
まだここしばらくは、紆余曲折がありそうだ。

*1:最終的に、現地ではなくネット抽選になったそうですけど