水の輪混声合唱団の第37回定期演奏会

に、ドラム伴奏で出演させていただきました。
長いこと様々なカタチの音楽をやってきたが、今回ほど、音のはかなさを実感したことはなかった・・・録音、失敗したから、でもあるんだけど・・・。
往路のタクシー、運転手さんがかなり話し好きな方で、知り合いに音楽やってるヒトが多かったらしく。話の流れで、
「ドラムって、相手がいないと演奏できない楽器なんですよね」とは俺のことば。
これが本番当日、何かの啓示だったのかどうなのか。
ともあれ、とてもたくさんの人たちと一緒に、あの音楽空間を作りあげることがとても尊いこと、重いことに感じられたわけでした。今更ながら。
本番は俺としては久しぶりに無我夢中だったらしく、緊張していた、というよりは、特に後半、自分が何をしていたか記憶がないほど、むしろその場その場の音と展開に集中していた、らしい。
表現豊かなピアノにぐいぐい引っ張ってもらいつつ、要所要所では仕切りなおす役回りと、各楽器の見せ場の提供、という立ち位置が、とても楽しかった。
気がつけばもう終曲で、練習以来すっかり耳慣れた、親しみやすく物悲しいメロディが合唱で奏でられているのを聞きながら、「あぁ〜、もう終っちゃうぅぅ」と。最後の最後に一番の盛り上がりどころがあって、急速にエンディング、最後の合唱はユニゾン・・・(涙)。
・・・くっそー、うまい曲書きやがったなぁ。

こんな機会でもなければ、とてもご一緒できない、すごい方たちばかりで。
正直、借りてきた(借りられてきた)猫状態、だけどね、俺。
ステージに上がっちゃったら(上げられちゃったら)そうもいかないので、俺はプロです、ってオーラだけでも、出しとくか(もちろん、拙い芝居)・・・結局、演奏中はでっかいシンバルより上に顔あげられなかった。

練習・リハ通じて一番いい演奏になったのではないかと、自画自賛(一応、楽器隊の共通見解でもあった様子)。
指揮者の先生にも、
「一曲目で会場の空気が一変したのがはっきりわかり、狙い通りの演奏になった」
とお褒めのことばをいただいた。