阿佐ヶ谷ジャズストリート2011

今年も聴く側の立場で参加。
駅に到着するや、広場にひとだかり。迷わず足を向けると、HIBI★Chazz-K(ひびちゃづけ)、という楽しいバンドの演奏。サックス4本とドラムという編成で、ジャズのスタンダードを、縦横無尽なリズムで演奏。ドラマーがスネアからシンバル2枚を生やして、肩から提げる堅牢なショルダー姿での登場。管楽器と一緒に演奏しながら歩き回る。あれ、欲しいなぁ。
あんまり演奏が楽しかったので、現地割引価格、とのおことばにも誘われて、その場でCD2枚購入。
本日のお目当て、Tanto Gutsとうみねこやの演奏は「パブリック会場」。こうして街を歩いていて偶然の出会いが楽しめる、(無料の)ストリート会場とは別に、屋内ステージはこう呼び分けて、1日パスポート、2日(全日)パスポートの二種類、それぞれに前売りと当日売りがある。このパスポートを持参すると、パブリック会場のどこでも、何度でも自由に出入りできるシステム。
ストリート会場とパブリック会場の数は、概ね半々くらい。これが阿佐ヶ谷ジャズの特徴にもなっている。この他に、協賛の飲食店等では飲食費のみで生演奏を楽しめるところもある(以前、ノミの心ぞうで出演させていただいたことがある)。
今年もローソン・チケットでパスポート(1日券)を購入済みなので、Tanto&うみねこやの演奏を待つ間、せっかくだから他のパブリック会場ものぞいて見よう。
昨年も拝聴してとても楽しかった、ジブリ・ジャズの立石一海トリオ。今年は河北病院看護専門学校講堂での演奏。シンバルはサスティーン長め、ジャズっぽいセッティングによるドラムが印象的。ジブリの曲も、前回より大幅増量。こうやって個人的にお気に入りのお目当てバンドが増えていくのも、嬉しいもの。
向かう阿佐ヶ谷中学校体育館は土足不可(スリッパ使用)。念のため前のバンドの演奏に足を向けてみたところ、持参が必要っぽかった(早とちり?)のでスリッパを購入するため100円ショップを探しがてら少し散歩。結局、会場側に準備があったらしいが*1
行き来している途中にも、ストリート会場やジャズウォーク(バンドが演奏しながらパレード)など、いくつも魅力的な演奏にめぐりあって、都度足を止めていると、時間の経つのはあっという間。
駅前ではニューディキシーモダンボーイズというベテランの方々の演奏が佳境、そこへ早稲田大学ニューオリンズジャズクラブの面々がガッチンコ、ソロの応酬、大団円へ、という大熱演にめぐり合った・・・いや〜、大学生の頃からこんな演奏経験してたら、うまくなるよなぁ〜、うらやまし。


今やどちらも活動歴の長いバンドだが、その割に今まであるようでなかった、Tanto Gutsとうみねこやの組み合わせ。なんとPA機材は以前、六本木と中野でお世話になったことのある業者さんだった。2回のうちの1回目の演奏を観覧したのだが、どちらのバンドも貫禄の安定感。Tantoは相変わらず4人しかいないとは思えない音の厚さだし、うみねこやはもはや独自路線といっていい、誰もが楽しめる動きのあるステージ。
今日ここまでいろんな演奏を聴いてきたわけだが、どちらもボイパは入っていないけれど、アカペラ(無伴奏)であることを意識させなかった。
というわけで、今年は全くハズレなし。ツイてたなー。

*1:前のバンド時間帯では、足りなくなることが懸念されたので、貸し出しを見合せてたっぽい