Tanto Gutsと平井トリオのライブatプチ・ローズ。

東向島というと、個人的に毎回楽しみにしているオムライスと自家製梅酒の生駒軒、だったが、残念ながら今回は、お休み! 通常営業は「午後3時まで」とシャッターに書かれていて、ここ最近夕方には店を閉めてしまうらしい。
駅方向へやや戻り、やはり以前入ったことのある「きくや」さんで釜飯とビール。ちょっと小腹を膨らませてから、プチ・ローズへ。オーナーさんは、俺のことをまだ覚えていてくださった様子。音楽環境はすっかり変わった(というか演奏内容が・・・)が、細々とだが今もこうして歌い続けている自分と、そこに関わってくれている人たちとの縁は、不思議なものだと思う。

昨夜職場で残業中から、なぜか俺の頭ん中で出口なくエンドレス状態だった"Fly Me To The Moon"と、今年もこの時期、カッチーニアヴェマリア(といわれている曲)をTantoの生演奏で聴けただけでも、もうおなかいっぱい。
毎年恒例、池袋・エールハウスでの演奏は、それはそれで楽しいものだが、ともすると雑踏のことが多いあちらと比べてしまうと、ここプチ・ローズでは、より丁寧な歌いこみが染みる。今年は残念ながら所用で、エールハウスでの演奏には伺えないので、ちょっとした僻みもあるか。
それにしても、また泣くし、俺。
もうすっかりパブロフだよ。あれから、お店は続いているが、場所は変わってしまった。それほどの時間が経っており、望んだとしてももう、あの場所には立ち入れないのに、相変わらずこのフレーズを耳にすると、あの頃のお店の、あの夜の光景が目の前にフラッシュバックしてしまうのだ。
続く、慣れ親しんだ平井トリオとTanto Gutsの競演は、こういうバンド(楽器セッションとコーラス)なのだという一体感。
Tanto Guts単体でアカペラもやってるんです、といわれれば、「そりゃ(彼らなら)できるだろうね」。
というか、世間的にはまだまだアカペラって一般的ではないからなぁ。バンド+コーラスの演奏形態の方が、まだまだ一般的だろう。
ドラム間近の、「これ以上近寄れません」な席だったので、すっかり凝視してしまった。
俺の耳が肥えてきたものか、ソロの組み立てがとても明快に思えた、ような気がした(もちろん簡単、という意味ではない)。
とはいえ、最近はモチベーションがだだ下がりなんだよなぁ・・・ただでさえ練習しないヤツなんだが・・・どっちにしても、こうして自分にいいわけして練習しないという状況は、そもそも何も進歩してないか。
平井トリオさん、拝聴する機会はこちら都合でなかなか取れないが、時々はこうして演奏を見せていただいては、毎回刺激をいただいている。
ついそんな風に、演奏者側の思いに感情移入、シンクロしてるつもりで楽しんでいたので、つい俺の口元がゆるんだり、我がことのようにしてやったり顔したりしてたらしく、Tantoの女声陣からは、そんな俺の様を傍から見てるのが楽しかったといわれた。
充実した演奏を堪能、プチ・ローズでの幸せな時間はあっという間に過ぎて、終電一本前。
満月の、皆既月食の夜でした。