青天井。

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我が「スタジオ青天井」。
なんと、電子ピアノまで含めて、電池駆動が可能な陣容となりました(今回はさすがに、ピアノは持ち出さなかったが)。

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いつもよりは若干念入りになった掃除を終えてからだったので、昼過ぎの遅い時間帯になってしまったが、いつもの中央公園へ一式担いで移動。セッティングを済ませた段階でようやく気づく…楽譜を忘れて、陽気なサ〇"エさん~♪
勘が鈍ったのは、音に対してよりは「段取り力」の方が顕著だったらしく。
思えばここまで、長~い道のり(というか亀の歩み)。
録音を目論んでメイン機材を導入したのは8月だったが、想定外だったポケットシーケンサーの修理に始まり、ようやく打ち込んでみたのはなんとクリスマス・ソングだったので歌入れが間に合わず、こちらはさすがに公開見送り。来年の今頃までちゃんと動いてくれているだろうか機材周り(念のため、作成したバックトラックだけはレコーダーに移しておいたが)。
そのシーケンサーをレコーダーに繋ぐ段になってハタと気づくのだが…接続コードがない!(これがすでに26日の出来事)
これでは電子ピアノも接続できないじゃないか。
というわけで接続コード1本を買いに、徒歩20分ほどかけて大型電器店へ。もうすっかり意気消沈で、その日はこれだけで力尽きてしまった。
ついでだったので持ち出し機材用に、単4型では先行導入が済んでいる充電池、今回単3型でも導入に踏み切ったが。
コスパよりむしろ、いちいち廃乾電池が増えるのがなんだか嫌なんだよな。こういうの、意外とあっという間に増えるし。

仕事が休みに入ったのに作業がこのように一向に進まないこの間も、天気がいい日の昼食は(録音場所のロケハン込みで)幾度か中央公園へ足を運んだが、毎度思うんだが新装なったベンチの前にレジャーシートを敷いてしまう子連れって、何なんだろう。
ベンチを使っているわけでも、鞄ひとつ置いてるわけでもないのにな。
これでは誰も座れない、というか空いているのに近寄れない。
そもそもベンチの数が少ないのだこの公園。
見回したところ、俺と同じように所在なげにウロウロしている人たちを数人、目にした。

世相に反して(は?)、「全集中な呼吸」というものを使わなくなってから(=歌わなくなってから)、丸1年以上の時間があっという間に過ぎていた。
この間、酒量は明らかに増えたので、うっかり憧れのハスキーヴォイスになれたりしないかなーと思ったりしたのだが。
…やっぱこの際だから一度、潰しとくかなぁ(どうやって?!)。
日頃は時間が許せばもちろん、手順を踏んで身体と喉を起こすのだが、ピアノ伴奏が入った今回のバージョンはよく、発声代わりに歌って(弾いて)いたものだ。
日本語の母音は実は共鳴点が結構前寄りで、喉に負担がかかる。英語の歌の方が経験上、喉の調子がいいことが多かったので、発声練習代わりの曲は英語、とずっと決めていた。
というわけで、長い前置き後の、今回のお題。
オリジナルはご存知、邦楽ながらに歌詞は英語。山下達郎さんの「Your Eyes」です。

部屋に戻って楽譜を手に取ると、反射的になんだかんだと楽譜に録音用の赤入れを始めてしまい、機材周りのシミュレーションまでもひと通りやってみたりして、結局次に公園に着けたのは17時を回っていた。
真冬の公園は日没後、さすがにもう真っ暗で、今度は懐中電灯を持ってくるべきだったと猛烈後悔。

なにせ「スタジオ青天井」なので、耳のいい方はもしかすると子どもが遊ぶ声だったり、成田を目指すジェット機の音だったり、カラスの鳴き声などが聞こえちゃうかも知れませんがご容赦ください。
さすがに上の道を救急車が通った際のテイクは捨てましたが。

カタログスペックよりもかなり早く、録音機の電圧が下がったのには焦った。恐らくこの寒さのせいだな。
これって録音機が止まっちゃうより先に、俺が壊れるパターンじゃねーか。
それでも声を出している間は集中していたせいかなんとかなったが、部屋に戻ったらさすがに腹が痛くなってしまい、湾岸倉庫で仕事をしていた頃を思い出した。東京湾に面した吹きっさらしだったもんなぁ俺の担当部署。
ようやくリードの歌入れができた頃には、フルカラオケをバックに気持ちよく…寒い。どこかヤケッパチに聞こえちゃいますね、やっぱり(><)
早々に録り直しだなこれは。

バウンス録音、トラックダウン、マスタリング、PCへのデータバックアップと、初めてひと通りの作業をやってみるのが今回の最大テーマだった、ということで。
あくまでも機材テストですからねっ、機材テスト!
しかし、久しぶりに楽器伴奏が入ったミックスって、ムズいな。
ヘッドアンプ*1の癖も、意外と機種によって差が大きいところで。
今回は少しツッコミすぎたか。リードがオーバーロード寸前な感じ…Rockだよこれじゃ(笑)。
それで思い出したのだが、『ゴールデンスランバー』は大好きな映画の1本で、当時年1回行っていた「定禅寺ジャズフェスティバル」のお陰で、仙台の見知った風景が映し出されるのもお気に入りの理由。
主人公の職場の先輩の口癖が「ロックだな!」という設定で、これがなかなかいい味のある役者さんだった。
一瞬、久しぶりにDVDを手に取る気になったのだが、ヒロイン役の女優が今年、あんなことになってしまったのを思い出してしまい、残念ながら観るところまではいかなかった。
俺の気持ちがそこまで整理できるにはまだ、時間がかかりそうだ。残念でならない。

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コンプのかけ録りやオートマスタリングなど、プリセット機能を使ったらどういう音になるかというのも、今回の「実験」だったが、コーラスがメインの構成のせいか中音域に音が固まって、いわゆる「もっこもこ」な音になってしまった。
この辺の匙加減も、今後の課題。
ミックス済のマスタートラックを一旦PCに取り込んで、大嫌いなマウスを使ってマスタリングをやり直しました。リバーブ、盛り過ぎた…。

1年以上、カラオケにすら行かず全く声を出していなかったこともあって、喉のヘタりも早かった感じ。
とはいってももう、あっという間に2時間以上も歌っているわけだが。
本人はヘッドフォンを被ってるので、どんだけ大きな声になっちゃってたのか、実は知りません。
リードはともかく、バックコーラスは当然ひとパートずつバラで歌って(録って)いくわけで、しかもモニタースピーカーから音を出しながら、というわけにもいかない(マイクがその音を拾っちゃうから)ので、傍から見てたら何の曲だか誰にもわかるわけもなく、「は~」、だの「ふぅ~」だのやってる光景は、このところの無精髭も相まってかなりの不審者度合い。

これは全くの偶然だったのだが、今年はバンド活動からは距離を置かせてもらったお陰で、練習スケジュールやら次の演奏機会について見通し立たない状況にハラハラさせられずに済んだ。運がよかったのか、悪かったのか。
去年の11月の段階で、まさか2020年がこんなことになってるなんて、誰一人予想できなかっただろう。
ついでながら自身がここまで歌わなかったお陰で、「締め切り」に追われて新曲の楽譜にかじりつく必要もなかったので、いつもの年より多くの音楽に耳を傾けることができた気がする(インプットの年?)。
といっても、あくまでも俺なりに、な曲数ではあるが。
この先どのくらい、「アウトプット」に転じる機会があるのかどうか。

 

〔追記2023/5/15〕
従来、架空の男性4人組バンド”521”(コニチン)のHPとして音源をまとめていたが、更新頻度が我ながらあまりにもあまりだったので、FC2ブログから撤退(削除)してカテゴリー「習志野内燃機関」を新設、こちらに統合することにした(FC2ブログは、元を質せばWINS阿佐ヶ谷の【非公式】HPとして使っていたもの)。

*1:楽器に比べると微弱なマイクからの電気信号を増幅する部分