J'z8

初めての長丁場、本格的なステージ、だったそうだ。
MC長めの設定だったが、そもそもメンバーが8人もおり、何かと物覚えの悪い俺でもそれぞれの個性がよくわかるようになって、演奏ともども楽しめた。
早くも1ステの2曲目“All the things you are”の歌いだしで、場の空気が一変したのがはっきりとわかった。声という、これ以上ないアコースティックな楽器。
偶然我々と曲が被った“Birdland”では、曲の前説で、客席全員促されるまま軽くストレッチ。このリラックスした雰囲気のまま、サビでは客席総動員でのパフォーマンス(?)で大盛り上がり。
リベルタンゴでの、主旋律のオクターブ下はあき姐さん…テナーの音域じゃん(^^; 
ルパンのテーマではみゆきさんの突き抜けるような高音。アンコール演奏の際、同じステージの直後の立ち位置で(ほぼ生声状態で)聞くことができた。
他にも“Drive My Car”での歌詞にあわせた演出があり、アカペラという枠を超えて、本来「エンターテインメント」とは、こういうものだ! という気合が感じられたステージ。
スタイルこそ旧オクターブ・アベニューを下敷きにしているが、カクテルライトに照らされたステージで催されているものは、既にこれを超えたオリジナリティを存分に発揮していた。
このまま「解散」、を惜しむ声は、俺だけではあるまい。社会人だから事情はそれぞれだし、メンバーの問題は夫婦間の問題に似て、「外野」が簡単に推し量ることはできないわけだが。
何にしろ久しぶりに、ステージからとてもたくさんの「刺激」をもらった。