宇都宮への、移動。

結局いつもの平日と同じ時間に目が覚めてしまい、ひとり部屋で気ばかり焦って間が持たなくなっちゃったので、乗り換え案内で調べておいたより2本も早い電車で、移動を開始。
始発の浅草で、どんなに待っても座っていきたい長距離移動…しかしさすがに杞憂だった。
どうしても、コレ(快速:6050系)に乗りたかったんだいっ!

さして座り心地のいいとはいえない、何の変哲もないボックスシート。でも都内では、長距離列車に乗らないとお目にかかれない。
北千住から予想通りの満席となったが、俺はさっきから、偶然向かいに座られた美女が気になって、ずっと固まってしまっている(^^;

京成線沿線で標準軌(線路幅1435mm)を見慣れていると、サブロクゲージ(1067mm=日本での標準幅)の狭さがとっても心もとなく見えるんだが、これでよくこんな高速運転してるよな(揺れも少ないし)。日本の鉄道技術の高さを改めて思う。加えて東武線に乗っていつも思うのは、こんなに長距離で「私鉄」なんだろーか、ということ。運賃も他の私鉄に比べて決して高いわけではないが、なにせ長距離なので、自動券売機に5,000円札がいとも簡単に呑み込まれていっちゃうのも、他の私鉄ではあまり経験できない。
味気ない高架駅になってしまった栃木駅で、東武宇都宮線に乗り換え。さすがに北風が東京辺りより明らかに冷たく感じたが、天気がいいせいか、覚悟していたほど寒くはなく、むしろ厚着しすぎたか、ちょっと動くと汗ばんでしまう。屋外イベントには格好の陽気だ。

メンバーとは現地集合なのだが、結局東武線回りは俺だけだった。そんなわけで今回は「食い気より、色気(観光)」。他のメンバーからの餃子へのお誘いを断って、周辺をサクッと観光。

栃木といえば、大谷石
現存する巨大建造物、松が峰教会。東武宇都宮駅からこんなに近かったっけか。


それから、街のシンボル、大いちょう。先の大戦中にあった大空襲で、焼け残ったという歴史。ちょっと期待していた紅葉は、まだ始まってもいなかった。
それから、毎年ミヤジャズと同日開催の餃子祭りを冷やかしに。
今年は宇都宮城址公園が会場。餃子を求める人々の長〜〜〜〜〜い行列、を復元された櫓のある堤上から、高みの見物。先日の元自衛官自爆事件を受けて、制服警官がやたらに巡回している、厳重警戒態勢。こういう縁の下な人たちの「お仕事」があってこそ、我々がこうしてイベントを楽しむことができている。


続いて餃子祭りの会場だったこともある二荒山神社の方向へ足を向ける。馬場通りにも別のイベントが同時進行中だったらしく、飲食のテントが仰山出ていたが、なぜか餃子はない。まぁ目の前に「来らっせ」が入る建物があるしなぁ。ここはどちらかというと、俺みたいな餃子祭りの「おこぼれ」狙いな余所者よりも、地元の方々にも参加してもらおうというイベントなのかな、と勘ぐる。過去この辺りにミヤジャズのステージが設けられたこともあり、ノミの心ぞうで出演させてもらったわけだが。そう思うと今回俺はようやく、アカペラ・バンドで初めてミヤジャズ・エントリーに至ったわけだ。
ミヤジャズのステージ数自体はここ数年、すっかり落ち着いたようだ。今年の出演者には「唱歌・童謡」が課題曲とされたことも併せて、各地に似たようなイベントが乱立するようになった中でどうやってイベントの特色を出して行くのか、まだまだミヤジャズの試行錯誤は続いていくのだろう。

釜川沿いの散歩道を経て、集合場所とともに今日の演奏会場でもある曲師町イベントステージに、ステージ裏側から到着。

しかしこのままでは俺は、餃子を食いはぐれたまま、集合時間(13:00)になってしまうな。いや、それよりむしろ、途中いたるところでのビールの誘惑が、本番演奏前の俺にとっては大変、目の毒だ。
ラテン・ミュージックの生演奏を楽しんでいたら、わかすぎさんからホットライン。なんと某有名餃子店で行列に参加中(^o^)につき、合流が少し遅れるとのこと。
程なく現れたメンバーの片手には、俺への手土産に焼きたての餃子!
さすが、わかってらっしゃる。

それから声出しのために手近なカラオケボックスへ移動、したのだが、入店手続きが煩雑…え、最近はどこでもこうなの? っつーかカラオケに入るために身分証明書なんて、わざわざ持ち歩いてないぜ俺は(システムの説明とかどーでもいいから、早く部屋に通せよ)。

事前に主催者からの連絡にあった通り、演奏1時間前の現地「チェックイン」へ、間に合った。って、特に名簿や入り時間の記録があったわけでもなく、口頭のみの実にあっさりしたものだった。相互信頼で成り立っているものらしい。
ここで入手したプログラムにはどうやら申し込み手続きを担当したのが俺だったことで、我々は千葉のバンドとして掲載されていた。そんな我々のステージ袖での会話を聞いていてくれたMCのお姉さんの機転、「東京のバンド」と紹介してくれた。「新宿」とか「大久保」とかなら千葉にもあるんだが、さすがに「阿佐ヶ谷」はなかったよな。
さて、いよいよ本番。