誰も書かない、東西線の真実。

今週あたりになって急に、始発電車を待つ列が長くなった気がする。
いつものペースで乗り換えていると、始発を待つ列順で既に3番手4番手だ。
乗り換え数分での立ち回りの俊敏さが即、座れるかどうかの「生死」を分けるようになってしまった。今週既に2連敗。


でも05系の顔は、好みなんだけどな〜。やっぱオリジナル車が一番。

平日朝のB線(千葉⇒東京方面)に乗ってまず驚くのが、普通他の路線では両側シートの上にある、つり革の下に2列並ぶが、その間にもう1列、人が並ぶこと。
乗ってきた立ち席の人たちは、バックパックの場合は前に背負い(?)直すのはもちろん、鞄は網棚に乱暴に投げ乗せて、まずは手ぶらの状態をつくる。
座れたからと安心して寝ていると、次に目を覚ましたとき、座った膝の間に人が立っている。俺の隣に座っている人に、前に立っていたサラリーマンの頭が落ちてきたこともある…貧血、だったらしい。
閉まらないだけでなく、駅に着いても車内からの「人圧」で開かないドアがある(ワイドドア車の方が顕著?)。
途中駅にはドアごとにガードマンが立っていて、ドアが開くとまず車内に向かって「降りる方、いらっしゃいませんか?」と呼びかける。応答がないのを確認してから、ホームに並んでいる人たちを乗車誘導する。
そういえば一年中、真冬でもエアコンがついている。
…ざっとこんなところか日本一の重通勤線。
ドア位置も幅も違う車両がまさに総力戦で、なんとか乗客を捌いている状況だが、九段下駅の一部区画ではホームドアの試験運用も始まっている。ここまで混雑が酷いと安全性もさることながら、ホームが狭くなってしまうデメリットの方が大きそうだ。
運行ダイヤは過密化ももはや限界で、3月にあったダイヤ改正では、遅延を起こさず定時運行を維持するために全ての電車で所要時間が延びた。
車両を増結するには地下部分にあるホームを延伸するのに莫大な経費が必要だ。
もう、万策尽きた感しかない。


古きよき時代の地下鉄を思い起こさせる「タイル張り」の駅も、竹橋を残すのみ。それも今年になっていよいよリニューアル工事が始まった。

そして今春もまた、沿線の通勤人口が増えてしまったらしい。
労働人口が減っている、などと巷間いわれているが、毎日こんな殺人的な通勤ラッシュに接していると、俺の実感とはかけ離れた世界の話に思えてしまう。
相変わらず東京方面に雇用が集中しているだけ、という話ではあるが。
東京寄りの市川市浦安市あたりの賑わいと対照的に「半島」側での人口減と高齢化が足を引っ張ってか、千葉県での最低賃金規定は東京都よりかなり低くて、実は未だに800円台だ。

こんな「常在戦場」東西線春の嵐、更なる混乱。
今朝は、日本海側を急速に発達した低気圧が通過、朝の通勤時間帯に公共交通に広範囲の影響が出た。
一応30分ほど早く家を出てみた。いつもの2本前の始発電車に間に合ったが、既に座れる状況ではないので見送る。
そのまま跨線橋を渡って隣のホームへ。いつものホームに1本前の始発電車が定刻待機中。
これも今日に限ってワイドドア車で(座席が少ない)既に座れないので見送り。結局いつもの始発電車まで待つことになった。ここまで平常運転だったので、ちょっと油断しすぎたか。JRへの直通運転を中止している、程度はいつものことで、このくらいで東西線側の運行が混乱したことはあまり経験がない。

引き揚げ線に、ヘッドライトを点けてこちらへ入ってくる準備中の電車が見える…と思ったら、なぜかテールランプ点灯状態に。おまけにいつもの始発電車の発車時間を過ぎても入線してこない、と思ったら何故か、同じホームの反対側に入ってきた(こっちだって空いてるのに)。直通の通勤快速を待っていた人たちの列が、ラッキーとばかり始発電車になだれ込み、反対側で始発を待っていた俺たちはみごとに空クジ、積み残しだ。
もはや人災、悪意しか感じられない。
しかもこの間、これら状況変更について案内するアナウンス全くなし。
あんまり頭にきたので、もうこうなったら意地でも座っていくもんね。
ただ、時刻表どおりなら次の始発は1時間後だが。「勝算」は、JRに乗り入れるはずだった車両が隣のホームに到着し、入れ替わりに引き上げ線に入っていったこと(だけ)。最悪のケースはこのまま2駅先の車庫まで回送されてしまうことだったが、俺の読み通り、「本日に限って始発電車」とのアナウンス。さっきまでだんまり、だったのになぁ。
遅刻確定、だがこの様子だと遅延証明くらい出るだろう。
しかし、ホーム担当のアナウンスと駅務室から運転状況を知らせるアナウンスが、なぜこうもカブる? 何をいってるのかわからん。数度のタイミングで同じようなことが繰り返されたので、わざと、でないかと思う(新たなクレーマー対策か?)。
この時点で既に相当、現場は混乱していたようで、一時は「次の始発は、通勤快速」との報もあり、これにはいつもなら乗れないのでちょっとワクワクしたりしたが、やはり誤報だった。ちぇっ。

しかし何で俺、こんなに一生懸命会社に向かおうとしているんだ(笑)。