夜、風呂を出てから忘れていた食器洗いをしていたら、またグラスを割ってしまった。
さすがにヤワすぎじゃないか？ 明日にでも買ってこなければ。
予備、とか来客用、とかあるはずもなく。
このところ毎晩になってしまったビールを飲むにも事欠く、不便で仕方ない（まぁ100均なんだけど）。
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以前、角ばったものを好んで使っていたらよく割ったもんで、真逆の発想でわざわざ丸いヤツにしたら思惑通り、扱いに慎重になって、洗っているとき手が滑って割ることはなくなったのだが。
マグカップを洗っていたところ、マグカップの底がシンク内に置いてあったグラスの縁に軽く触れてしまったのだ。
マグの方は無傷だったのだが、グラスの方は粉々って…。
はるか以前、当時でもすっかりクラシックカー扱いだった「ハコスカ」に乗っていた友人とドライブに行ったことがあったが、片側２車線ある広い道路ですれ違った、恐らくダンプの荷台から落ちてきた小石か何かがフロントガラスに当たったのだろう、バンッという音とともに、目の前がストロボを焚かれたように一瞬で真っ白になったことを思い出した。
一面細かく、網の目状にヒビが入ったのを、白くなったと錯覚したのだ。
昔の車のフロントガラスは、ガラス自体の製造技術が今ほどでなかったこともあって、飛び散って乗員が怪我をしないようにわざとそういう構造になっていたらしい。今どきの車では、ガラスそのものの強度も上がっているので、その部分に少し傷がつくか悪くても小穴が開くだけで、こんなことにはならないとのことだ。
ガラスを割ったという記憶の中で、あれを凌駕する経験はまだない。
