13時過ぎのメール通知は、会社で仕事中だった。
「京成線は13:36、実籾―京成大久保間での踏切事故により不通」
さすがに俺が定時退社する頃までには、通常運行に戻っていたが。
その定時退社の際には、会社近くの商店街に消防車が何台も入っていく場面に遭遇した。はしご車はデカくてさすがに路地には入れず、大通りで待機しているようだった。
東西線では隣に座ったオッサンが、スマホのキータッチ音を切っておらず、読んでいた小説が全くアタマに入らず。
帰宅して夕食を終え、洗い物をしていたら救急車のけたたましい音。
程なくまた、メール通知。
「京成線は20:35頃、京成大久保駅での人身事故により不通」
…さっきの救急車か。
自死にしろ事故にしろ、今どきはこういう風に死んだって、地方ニュースにも取り上げてもらえないんだぜ。「交通情報」の中で、淡々と処理されるだけ。
人の命の、なんとも軽いことよ。
23時前後には東西線で、「原木中山駅付近で沿線火災、妙典・西船橋で折り返し運転中」のメール通知も。
今日はいったい、何の日だ？
もっともこれがウクライナだったら、「次の瞬間家ごと真っ黒焦げ」なわけだが。
