デスヨネー。

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故あってしばらく、吹奏楽から距離を置こうと(笑)思っていたのだが…フテ寝してようと思ってた土曜日の朝は、8時きっかりに地震で起こされてしまう。


この土日の両日とも、フルルガーデン八千代では高校吹奏楽の演奏があることを事前に知ってしまっており。
さてどーすっかな。で、ひとまず整体院に行き、院長と全く関係ない雑談をして一旦気を紛らわせる。

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「まっすぐな音」が、とても印象的でした。

13時丁度のフルルへのシャトルバスまでは、20分もある(出たばっか)というタイミングで、勝田台駅着。結局、行くことにしたのね俺。
今日は八千代東高校の演奏。
いつもなら踏破(つっても10分程度)してしまうところだが、先日の腰痛前後から右足が痛い(つーふーか?)ので、延々とバスを待つことにした。
早いところ、靴底がなくなってしまったスニーカーを新調しないと、足そのものにもそろそろダメージがきそうだ。
13時と15時の2回、演奏内容は同じだったらしい。
丁度13時の回の中盤、「銀河鉄道999」メドレーの途中で会場着。
ドラムも3年生ともなるとあんなにステージ上でも余裕があるものか。
流暢にMCやって、1曲の演奏中にも他の打楽器の間を移り歩き、他のメンバーの譜めくりまでやっちゃう。
ドラムは下級生と3人交代で回していたようだが、圧倒的にこの娘が巧い。
と相変わらず吹奏楽の演奏に足を運んでおきながら、吹奏楽を聞いてないよなー俺(笑)。

あずさ2号~Y.M.C.A.」のメドレーは男子2名が吹奏楽をバックに、熱唱。
まぁ俺はこっちが専門(笑)なので、いろいろいいたいことはあるが…肺活量あるから声量はさすがだな。

アンコールはもはや素人の俺にもすっかり耳なじみの「宝島」*1
この曲、ノリノリという割に実は、気持ちよく手拍子を叩ける演奏にあまり出会えない。オリジナルともやや異なる吹奏楽アレンジのラテン・フィールまでちゃんと出せてる演奏は、高校生レベルだと俺の知る限り今のところ一校だけだ。
いったい、何が違うんだろうなぁ、とずっと考えている。ドラムと他のパーカッションの微妙なズレ? かとも思ったのだが。

余計なPAバランスに左右されない2階で聴いていると届いてくる
「まっすぐな音」
八千代東高校の演奏は、そんな印象を残してくれた。

ここからは今回の演奏内容とは無関係に。
演奏終了後に「ありがとうございましたっ!」って全員でいうところなんかは「教育の一環」だから仕方ないのだろうが、これだけどこの学校も演目がカジュアルになってきているのに、相変わらず堅苦しく、少なくとももっと荒んだ(笑)ライブハウス出入りの高校生活を送っていた俺には、お行儀良すぎに映る。
どこの学校も同じ「様式美」をとっているところから愚考するに、コンクールで「演奏マナー」とかいって評価されちゃってるんだろうな、きっと。
この先も何年も変わらないのだろうか、この堅苦しさは(もう令和だぜ)。
アンコールが終わっても引き際がはっきりしないのも、そういう意味では「吹奏楽あるある」だ。

とはいえサービス精神過剰(笑)、とまでいえる芸の幅広さは、観ている側も楽しい。

このところ自身があまり身を入れて歌えてないこともあり、ちょっといろいろ鬱積しはじめているのかも知れない。
曲の方向性も俺の嗜好とは正直、微妙にズレ始めていて、ちょっと「不自由」を感じ始めた。
元々、楽器バンドをバックに歌うのと違い、それでなくともアカペラはデリケートな決まりごとが多くて、リードとしてなら肩が凝る(笑)。
…だったら俺がリードである必要、なくねぇ?
このところちょっと固まりつつある客層に媚びすぎてもいるようで、それはそれで「サービス精神」からくるものではあるが、一方で俺らが本当に歌いたい曲って、これなの? という気もしなくもない。

というわけで、過去のレパから何曲か浄書するつもりでノートPCを持参しているのだが、
…その割りには今日も結局、カバンから取り出しもしなかったり…どこか無気力感から、抜け出せない(疲?)。

しかし、だからといって。
やっぱり仕事だけの毎日、は少なくとも今の職場の(重苦しい)人間関係では、無理だ。
音楽活動がこれ以上滞るようなら、早晩会社から身を引く方が早いかも知れない。
仕事の外に、自分が好きでやっている、自分でなきゃ、というものがないと、とても自分を支えきれない。
毎日死んだように生きてたって、仕方ないじゃない。
今更何かになれるトシでもなし、かといって何かを成し遂げるといった類の仕事でもなし。
元々、ひとつの職を勤め上げられるような時代でも社会でもなくなってる。
結局俺は、何をやっても中途半端なままで、近く「終わり」を迎えることになるんだろう。多分、俺の「残り」時間は10年を切っている。
俺自身も高校生の頃は、同じくらい真っ直ぐな目をして好きなことを一生懸命やってきたはず、なんだけど。
卒業後もこれだけ大掛かりなことを続けるのは中々難しいだろうが、実際のところどうしてるんだろうね、(元吹奏楽部の)みなさんは。
完全に終わりどころをなくしているなー、俺の「青春」(笑)。
ときどき、何してるんだろー俺、という気分になるんだよ。

終演後、客席の家族や先輩、同級生とことばを交わす高校生たちは、すっかり年相応の若々しい笑顔に戻っていた。
俺だけは、どこまでいっても何者でもない他人。今や下手をすると(しなくとも)彼らの父親よりも年上になってしまった、ただの通りすがりのオッサンだ(見ようによっては、不審者か)。
そんな孤独感に苛まれながら、帰途につく。
…この演奏中と終演後の落差が、最近キツいな。

演奏に足を運ぶのも、意図的に運ばないのも、要するに俺の「自罰的」性格に起因しているようだ。
そうまでしていったい自分に何を課そうとしてるのかはわからないが。
今よりいくばくか、感情を殺して暮らせたら、少しはラクになれるんだろうか。
そう考えてしまうのも、いつもの俺の、悪い「傾向」。
もう自分でも、何がなにやら。
でも少なくとも今日は、そんな自分を騙しだましでも足を運べたことで、こんなにも清々しい演奏との「出会い」があったじゃないか。
いい刺激もたくさんもらえたし、自分についても色々考えさせられた。

…明日も来てみよ。
ひとまず「感受性」は、同世代ほど死んではいないみたいだ。

ともかくも
懐具合とメンタルの正比例(笑)。
自分で思っている以上に、まだまだメンタル弱いぞー俺。

*1:というかSQUARE(当時)の演奏ではリアルタイムで知ってるが。