千葉ニュータウン中央駅と、点灯式。

印西市による、千葉ニュータウン中央駅周辺のイルミネーション点灯式。
これに先立ってイベントが行われ、まだ明るいうちから飲食屋台が出たりステージが設けられたり。久し振りの生演奏鑑賞。
とはいえ「第8波」が始まっているタイミングでもあり、あまりにも場内密集しているようだったら潔く退却する心づもりで、あまり過剰な期待をせずに出かけてみた。

  • 14:35~14:50 木刈中学吹奏楽
  • 15:00~15:30 印旛明誠高校音楽部
  • 15:40~16:00 Be Blessed(ゴスペル)

7組出場の、ほぼ中庸組の演奏を聞くことができた(まぁ狙って行ったわけだけど)。
丁度お揃いの薄紫のトレーナーを着た木刈中学吹奏楽部が演奏準備をしているところだったが、すでにすごい人込みで、幅広の駅前歩道橋の上で横向きに設けられた「ステージ」は山台が組まれているわけでもないヒラ場なので、すっかり出遅れた俺には全く演奏の様子が見えない。

その場に留まることは一旦諦めて、耳だけで演奏を楽しんだ。
周囲の街路樹の葉がすっかり色づいており、舗道脇の花壇にも季節の花が咲いていた。少し離れたイオンモールには、クリスマスツリーも。
想定外に長引くコロナ自粛の間にも、季節は着実に移り変わっている。

演奏はいつの間にか、印旛明誠高校音楽部に。
合唱部と吹奏楽部から成っているようで、今日は合同演奏を交えながら。
東日本大震災後、福島の某学校で歌われているという「群青」という曲との紹介があったがしかし、PAが不慣れなせいなのか、肝心の合唱が(歌詞も含めて)全く聞こえず残念。
合唱部はこのコロナ禍の中、歌うときだけマスクの下端を片手で掴んで(前へ)ずらす、という「対策」を取っているようだった。

5月に印西まちなか音楽祭で聞きそびれたゴスペル、Be Blessedの演奏は、「天使にラブソングを」や「アメイジング・グレイス」など、定番曲を交えながら。
まぁやっぱりカラオケになっちゃうか。
とにかく楽しそうに歌われていて、ああいう、音楽(演奏技術)に対して上段に構えたところのない「開いている」演奏形態は、個人的にはやっぱり、日本人のメンタルになかなか合わない気がしちゃうところもなくはないんだけど。
とはいえ久し振りに出会えた生演奏は、それなりに伝わってくるものがたくさんあった。

点灯式まではまだ1時間以上あり、周囲が暗くなるにもまだ少しかかりそうで、これから家族連れや「幸せなふたりたち」がどこからともなく大量に湧いて出てきて身の置き所がなくなることが容易に想像されたので、独り身の俺は早々に千葉ニュータウン中央駅を後にした。
夕陽に向かって走る、車内ガラガラの北総線はなんだか抒情的で、「彩り」という点では自然には叶わないのだな、という気がした。