作業支援、顛末。

衆院選挙が決まった週の定例会議で、上長からウチの上司に支援要請があった。
急遽選挙関連の仕事が大量に舞い込むことになり、元々繁忙期の本来業務の方に人手をさけなくなってしまったらしい。
というわけで大掛かりな発送作業の「支援」に駆り出されている。
この時点では「週末出勤で対応」とのことだったのだが、いつの間にか週内対応に変更されており、作業初日の月曜日は午後2時からチーフによる「丁重な」レクチャーを受けながらの梱包実作業、2件に留まった。
昨日も午前中に社長との定例会議があったため、着手が同じく午後からになってしまったはずだが10件仕上げてしまったそうで、何かとスタッフ間の意思疎通がよいウチの課が手を出すと、本当に今週中で全て終えてしまいそうな勢い。この分だと覚悟していた土日出勤は必要なくなりそうだ。

と他人事のように書いている俺は、実はレクチャーを受けた初日以外参加させてもらえてない。
課のシマを留守にするのはさすがに対外的にもまずいし、そうなると(内外から問い合わせなどがあった場合)できるだけ状況判断の出来るヤツ(?)を自席に残して「兵站担当」にする、ということになり、上司の判断で俺が自席に残されることになってしまった。
どうやら「最後の切り札」は温存、ということでもあったらしい(笑)。

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登山電車~。


というかウチの課に任された時点で、多少残業してでも全部片付け切ってやる気満々だったけどな俺は。
総発送数を納品日数で割れば、一日あたりの必要作業量が見えるわけで、(湾岸倉庫での就労経験がある)俺が本気出したら、1週間もあれば全部終えていた自信、あります(笑)。
単純作業であればあるほど、ダラダラとやるのは嫌なのだ。却って気疲れする。
チーフが「警戒」してたの、他ならぬこんな俺だったりして…。
そういえばレクチャーのとき何度も、「阿仁さんならダンボールを自由に操るから」みたいなカラミ方(うざ!)されたよな。
あのときは気づかなかったが、あれはヤツなりのアテツケのつもり、だったのだろうか?
試しにやらせてみたら「誰か」よりも俺の方がデキちゃった、というのは仕方ないだろこの際。こっちは専門外の仕事ならば尚のこと、振られた時点で(前任者を)「潰す気」でやってるんだから。
だからって今後も引き続き請けるかどうかは全くの別問題だが。
全社的に、俺をそちらに置いた方が戦力になると思うんなら、身柄ごと転属させるのがスジだ(これは経営判断)。

そうなるとまぁ、昨年まで担当していたヤツらは(日頃から「職人気質」を振りかざして)一体何をやってたんだ、ということにもなりかねないわけだが。

実は定例会議を通じて上長から話のあったウチの課への依頼内容は、この発送作業の「全権委任」だったはずだが、先週のコツ骨サマからの目撃談にあったように、先方の部署では持ち帰ったこの方針を巡って上長とチーフが、「うっかり声をかけられないほど」の口論になっていたらしく、月曜のチーフからのレクチャーになぜか上長も同席していたのは、そのせいだったのか。
その場でチーフが上長に
「選挙(対応)期間中のみお願いする、ということでいいですネ」
と改めて念押ししてたように、この時点で方針変更になっていた。

作業を数日進めるうちに、「兵站担当」だった俺には事情が透けて見えてきた。
どうやら本音としては、発送作業に先行されちゃうと「製造工程」が間に合わず、程なく在庫が底を尽きる、ということだったらしい。
そうすると発送の方は通常業務のスケジュールをあけてまで対応しているのに現場待機、ということにもなりかねない。
現実に昨日までの状況のままで補充がなくこのペースで出荷したとすると、早ければ今日あたりもう、アイテムによっては品切れが起こり始めてるだろう、というのは俺の個人的な見立てだが、さて。

話変わって、9月最後の日のあの「大騒動」は、担当者から請求書が出てきてみれば「¥1,220」で、あの日スクランブル出勤させられた俺の往復交通費にもならない。
大山鳴動して鼠一匹
我が社の通常業務としてはまぁこんなもんかとも思うが、心情的にはゼロひとつ足らない感じ。
あの日巻き込まれた上司の感想も、俺と同じだった。