逃げ切りの、水曜日。

年度末で積みあがってしまった書類相手に格闘していると、ようやくこのタイミングでコツ骨サマから、頼んでおいた仕事の報告が束になって戻ってきた。
いや、だから何で五月雨式にでも報告なかったのかな、今日まで(頼んだの、半月前…)。
全て終わってから戻せ、などとはひとことも言ってないでしょ。
報告が止まってたために、「紐づけ先」を失ったままの情報が処理できずに止められたまま、俺と上司の手元に山積みになってるんだけど。
というようなことをコツ骨サマにかいつまんで告げるも、全く懲りた様子もなければもちろん咄嗟に謝罪の一言もない。
あっけらかんとして、いつものように作業室と事務所を行き来しているチーフを掴まえると、社内記念誌に掲載するための写真の撮影会を始めやがった。
さすがにはしゃぎ過ぎじゃねーのかね職場内で。
温厚な(?)俺も、あまりに腹が立ったので、今後ヤツを本件には一切触らせないことを上司に宣言しておいた。

いや勝手に「ひとつ」になんなや、影響デカすぎて傍迷惑でしかない。


先日問い詰めたときには、作業の遅れを、逐一社判管理簿への記録がさも手間であるかのように、もごもごと言い訳をしていたが、そんなもの社内ではみんなやっていることだ。
先ほど記入しようと管理簿を開いたら、コツ骨サマ謹製(!)のフォーマットに入力されたものが差し込まれていた。
自分の記載分だけが活字入力で済ませてあって、続く使い切らなかった欄は従来の選択記載欄も消えていて、真っ白…次に使う人はイチから手書きしろってか?!(何のためのフォーマットなんだか)
今回の仕事に必要なリストは、「データでくれ」といわれたので渡してあるが、引き渡しを要求すると肝心のそちらには経過記録は一切残していない、とかしれっという…いや、社判管理簿よりもそっちがむしろ今回の「仕事」でしょーが。
去年もやってるのに、全く理解してなかったのかコイツ。
どこまでこっちが「お膳立て」しなきゃなんないんだよ。

「自分のことしか考えてないんだよ」
と上司がひとことで言い当てた。
自分が話題にされている空気を感じたのだろうかコツ骨サマ、自席に戻ってくると、定時の時報とともに吐き捨てるような挨拶だけはして、そそくさと帰宅していかれました。

というわけで全く想定外に降ってわいた大量の入力作業が、つっかえされた書類の山とともに今日の俺の最優先事項になってしまった。
ぶんむくれながらもやっつけていると、丁度郵便局に行くので必要なものがあれば、と上司が声をかけてくださった。
収入印紙やら切手やら…おことばに甘えて手書きのメモにしてお渡しした。
その間に俺は(俺なりの)「超特急」で入力をしていたら、丁度上司がお戻りになる頃には無事に(?)終えておくことができた。
こうしてへとへとになって一日を終えてみれば、久しぶりの課内連携プレー(からくる充足感)じゃないか。
仕事に対して文句を返すばかりで、仕事を通じて他人とこういう風に関わることを知らないのは、ある意味おかわいそうオカワイソウ(かつて同じ目に遭ったらしい同僚の分析通り、やっぱり何某か「心の病」疑惑が再燃)。

お陰様で俺は、今日一日の仕事の段取りが根底からおかしくなってしまい、その郵便局には夕方になって俺自身も行かざるを得なくなったのだが、どうやら濃厚接触者が出たとかで明日から数日間、午後一定時間帯の窓口業務を休止するという掲示
人員の確保が難しくなったから、というのが直接の理由らしい。

身体は疲れていたが、ショッピングモールに"心のデトックス"寄り道をした。
給料日でもなかったが、横着してリンガーハットで外夕食。
皿うどんに5個入りの餃子をつけたら、
「残り2個は、今焼いてますので」
と片言の日本語とともになぜか3個だけが先に出てきた。
個人店に寄った常連客、みたいなことになってるの、なぜ?