遅刻のいいわけ

テツなくせに、年に一度くらいは本人でもビックリするくらいのことをしでかすことがあるのは、どうやら無駄な知識が多いことに加えて、思い込みが強いせいらしい。
そもそも前日まで、葛飾区の公共施設と聞いていながらなぜか、亀戸と亀有を取り違えており。
同じ千葉県内では、白井(しろい)と臼井(うすい)、他にも浦安と浦和(埼玉県ですよね)とか・・・。みなさんも、似た地名には気をつけましょう(俺だけだろ)。
亀戸なら、同じ千葉県内でもウチからなら総武線に出ればすぐ、くらいに思っていたわけ。
改めて今朝、出掛けにホールのHPを見て(これがまた、いけなかったのだが・・・後述)、亀有が常磐線の駅であることにまず衝撃を受ける。
千葉も東京も、南北の公共交通機関の便はあまりよろしくない。もしかして新京成で一旦、松戸へ出るルートか、と慌てて乗り換え案内で検索・・・なぁ〜んだ、高砂から帝釈天のある柴又を通って金町、常磐線乗り換えで一駅じゃん、と再び安堵。帝釈天には何度か行ったことがあるし、土地勘も少しはある。
というわけで、高砂で下車、京成金町線に乗り換えた午後1時。開演は2時だから、これなら現地で昼食後に駆け込めるな。
発車待ちの車内、向かいの席の見るからに俺と同じパートな身なりの、これも俺と同世代くらいの女性が、先ほどまでの居眠りから目覚めたと思ったら、傍で見ていてわかるくらい悪寒でぶるぶる震えている。停車中の電車はドアが全部開いているとはいえ、それほどまでには寒くないはず・・・まさかインフルエンザじゃなかろうな、と恐ろしくなり別の車両へ移動。今、風邪をこじらすわけにはいかない年末繁忙期だ。
発車間際には千葉県東方沖を震源とする地震もあって、何しろこの駅、3層建ての高架線上だったから、ちょっと肝を冷やした。

▲亀有でみつけちゃった、ヤバい店(ハート)
そうして降り立った亀有の駅で昼食後、ホールの看板探してウロウロ。てっきりあの馬鹿でかい駅ビル内かと思っていたのだが・・・「アイリスホールはどこでしょ?」犬のおまわりさんでもご存知でない(そりゃそーだ)。亀有駅前にあるのは「リリオホール」という区内でもメイン規模の巨大なもので、同じ指定管理者団体が管理している都合上、HPが一緒だったというのが種明かし。俺が勝手に、「アクセス」ページを見間違えていたというわけ。
そのリリオホールで夜の催事の開演準備をしている方に伺って、ようやく「アイリスホール」は青砥にあることが判明、想定外のスクランブル。青砥なら乗り換えなし(しかもあとたったの一駅先)だったじゃないか! 大慌てで元来たルートを青砥に取って返す・・・。
というわけで、とんでもない長旅になってしまった。
「施設案内」のアイリスホールのページに、地図が載ってなかったんだもの・・・どのページもフレームの一番上に、リンクがあるって!? ・・・そーですね。
移動中一度は「金輪際、葛飾区とはつきあわん」、とか思ってしまって申し訳ない。
もっとも俺ひとりが付き合わなくなったくらいで痒くもないだろうけれど。亀有駅前の両さん像は、明らかに日本語ではないことばを話す若者が取り囲んでいて、小心者の俺は近寄れんかったぜクール・ジャパン

というわけで肝心の1ステージにかっきり間に合わず。
ゆったり間に合うものと思い込んでて、亀有駅前で和太鼓の熱演を楽しんでしまったじゃないか(昼食前のハナシ)。2ステ開幕の拍手が鳴り終わったところで、受付の方にこそっと場内に招き入れていただいた。
しかし途中で諦めずに行って、ほんっとによかった。
先述のように、ごくごく個人的な観覧体験になってしまったかも知れないが、それでもこれだけ感情を揺さぶられるコンサート自体、なかなか貴重な機会だ。

それにしても帰りは乗り換えなしだった京成線の、ケツまくったような速さといったら全く・・・もう少し演奏の余韻にひたらせてくれよ。