さよなら、梅林公園。

今年もシーズン到来! といっても野球じゃなく、花々の。
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写真は昨年2月15日のもの。

梅林公園は、家の近所で気軽に散歩に行けて、なんだか心休まる、恐らくはせいぜい近隣地域の人たちまでしか訪れることのない知名度ながら、住宅街にあってオアシス的存在だった。
その公園前の十字路に突如現れた、巨大な「石棺」。
全く同じ角度からの写真、というものが残っていないので、ほぼ同じ方角を撮ったカット。こちらは2015年に観梅に足を運んだときのもの。
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この十字路を右折すると、道の両脇に梅林が広がっていたのだが。
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上の写真は「右折」した道から十字路方向を振り返ったもの。
左側の梅林は一昨年には一足先に伐採されてしまい、木一本残さずなくなっていた。
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右側が現在も梅林公園として残っている区画、だが、伐採されちゃった土手の上から全景を見下ろすと…。

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Before
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After

と、徐々に面積を減らされてしまった。
そうまでしていったい何を作ろうとしているのかというと…。

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完成予想図

…ハイ、「丁寧な」ご説明、ありがとうございます。
高速道路?(笑)
通勤時間帯のこの界隈の混雑度合いというものを俺は全く存じ上げないが、少なくとも平日休日とも昼間は写真のように、車を一台も写さず写真を撮るのにはそう苦労を要さない程度の交通量だ。
「改革」だとか「変化」だとか。時代の変化に対応していかなければならない部分があるのはもちろんだが、景観の保護、とか経済的な損得によらない価値を、次世代に残していくことができるのも公務員、自治体の仕事のひとつだと思うのだが、土建王国・千葉ではまだまだこの程度といわざるを得ない。そしてまた、30年もしたら老朽化を理由に造りかえ…デカいことやってるようで実は、「掘っては埋めて」の繰り返し。
やはり本当に「変わらぬ価値の維持」を求めるには、神仏におすがりするしかなさそうで、今年から観梅は成田山に行くことにした。
そういえば船橋の「まちかど音楽ステージ」も、3月一杯で終わっちゃうらしい*1
行政主導での文化政策がうまくいった例を俺は知らないのだが、やっぱり飽きちゃったか?
www.city.funabashi.lg.jp

そういうわけで今頃この界隈がどういう景観になり果ててしまっているのかを、俺はまだ知らない。
地元の、有名観光地でなく不意に訪れてくれた友人と気軽に散歩できるような場所がまたひとつ、こうして「破壊」されていくのは本当に哀しく、残念でならない。

*1:エントリー方法が一部変更されて、冬季の演奏がなくなったが、事業自体は2020年現在継続されている。