忘れないこと。

俺自身は(延期となってしまった)ナレ録音から3日目となる今日までの発症を危惧して、日頃以上に慎重な健康観察を続けていたが、発熱も風邪の症状も出ていない。
…というわけで残念ながら、生きながらえてしまいました今回も。
まぁツイートが先行してたので、知ってる人にはバレバレだが。
どうやらこれまで程度の感染対策(と気遣い)程度でもそれなりの効果をあげていたらしい、という妙な自信にもなってしまった。
何が幸いしているのかはわからないので、今後も気は抜けないわけだが。
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今日の千葉は朝から霧雨。
通勤時に影響はなかったようだが、夕方には大雪警報が出ている(この時点で俺はまだ、疑っていたが)。
またしてもハンドドリルの騒音でたたき起こされたが、10時過ぎまで布団の中で粘ってから起床。
そうだった、シフト休みなのは俺だけで、世間は「平日」だった。
始業以降の時間帯には、上司からホットラインが入らないとも限らない(昨日伺った、経営会議の先生おひとりの病状のこともあるし)。

天気が天気だったが、たまってしまった洗濯物を洗濯機へ放り込み、その間に整体院へ。
さぞかし年寄りどもは外出を避けているだろうと思ったら予想通り、来院者は俺ひとりだけだった。
時間は早かったがその足で近所のスーパーにも寄り、少し食材の買い足し。
こちらも籠城前とほぼ同じ「無法地帯」な時間帯だったはずなのに、やっぱりかなり空いており、レジ前に行列がなかった。
昨夜退勤後に寄った際には食料買い溜めに走った人が多かったようで、いつも以上に食品の棚がイナゴの大群の去ったあとのように空だったが。

ツイッターでは頻繁にタイムラインで名前をお見かけしているリスナーさんが、濃厚接触者申告。元々身体が弱い方らしいので、心配。まだ軽いものの症状も出ているみたいだ。
医療現場では、あまりの殺人的な忙しさに先輩医師が「壊れた」というツイートを目にして、心が痛んだ。
これまで一度も、自身の心折れた様子を他人に見せたことはなかった先生だったそうで。
ツイ主先生ご自身は「折れた心は、アロンアルファでくっつけとけ」(とはさすがに言えなかったようだが)などと軽口が叩けているようで、こういう気持ちの余裕は、たとえカラ元気であっても危機に臨んでは本当に大事だと思う。呼吸が乱れると判断に影響するが、頭もこういう風にプレーンな部分がないと問題が何も片付かないのを、俺も何度も経験している。
長引く感染爆発の状況に、こういう気持ちの余裕すら奪われている医療関係の方、まだまだたくさんいるんだろうなぁ…ツラい。
医局の方たちからは、
「先生は、嫌にならないんですか」
「変な患者も多いし、一体何のためにやってるんだろう、って思わないんですか」
と聞かれたそうだ。
張りつめた気持ちほど切れやすい。
まさか自分が、と思っていても、人は忙しいと、本当に簡単に誰でも壊れる(俺自身も前の職場で経験したが)。
キャパを超えるような忙しさの中にあっては、どんな人でも判断を誤るようになる。
先輩先生もきっと、ギリギリ残っていた判断力でご自身を「診断」されて、このままでは患者さんに対しても誤った「判断」を取りかねない自分への、本当に最後の手段として、休暇を取られたのではないだろうか。

俺はこの長引くコロナ禍にあって、医療崩壊の危機の中でなんとか踏ん張ってくださっている方たちのことを、これからも一生忘れないと思う。