GWの記録2

駅南側の踏み切りを渡りすぐ線路に沿って左折、ホーム向かい側の小道を線路沿いに北へ少し行って、突き当たりを右へ、線路を背にするとコンビニひとつない住宅街を徒歩約15分。
線路沿いの小道右手には、かつて平屋が建てこんでいた区画があった。このうちの一軒が写真部後輩宅で数回遊びに行ったことがあるが、今は更地になってしまい、すっかり草生していて線路側からは奥が見えない。
日差しを避けるものひとつない住宅街を伸びる道は、幅2m弱の水路の上にコンクリートでフタをしただけ、という歩きつらいものだったが、今やすっかりアスファルトで舗装されて、普通の道路に化けていた。


▲途中で見つけた落し物。バドミントン・シャトルが材料で、なかなか粋。


▲流行の「自撮り」を、やってみる。

この先、小学校の脇は遅刻しそうになって毎朝走り抜けていた記憶、しかない。土止めの塀は、こんなに低かったっけか。

ようやく見えてきた母校は当時、「都内高校一広い」といわれる校庭を擁していた(真偽のほどは不明)。
校舎建て替えの過程で、今の校舎は元校庭だった側に移り、旧校舎の薄暗い灰色の壁が高く聳える暗いイメージはすっかりなくなった学校前の通り。
授業さぼった屋上も、「悪の巣窟」光画部 写真部の暗室も、卒業式後には天文部・写真部合同で全館使って警ドロをやった校舎も、非合法組織・合唱愛好会がゲリラライブをやった渡り廊下も…思い出の詰まっていた旧校舎があった側が、今は校庭。とはいっても野球場や庭球場など、それぞれがネットで仕切られていて機能的だがせせこましく、どこかスポーツクラブのようにスマートで、かつての広大な「校庭」の面影もない。

旧正門前にあった「前パン」こと昼食や間食でお世話になっていたパン屋さんは、とっくに廃業。因みに校舎内の渡り廊下に昼だけ開店していた購買部は、「中パン」といっていたか「上パン」だったか、呼び分けていたが…さすがに忘れた(高校生って、バカだよね(笑))。

せっかくなので変わらぬ広大な敷地の外回りをぐるっと散歩、現在の正門へ。

脇に設置されている掲示板を見るともなく見たら…♪あら、こんなところに同級生…?!

友がみな我よりえらく見ゆる日よ。
へっへっへっ…バラしてやる、アンタが他でもない、あのへなちょこ非合法組織(笑)、男声合唱愛好会の会長だったことを。

なんだかちょっと気分がオチたので、よく授業をサボってた多摩湖へ。
なんだ結局、ゴールは観光地か。

学校から小平駅へは徒歩10分と、青梅街道駅側へ出るより少し近い。西武新宿線と拝島・多摩湖線の乗り換え駅であるとともに、駅の反対側北口には古くから都立小平霊園があり、最近になって南口駅前にルネ・小平という巨大なイベントホールが出来た。通学路にあっただんご屋さんが、当時と変わらぬ佇まいだったのが嬉しくて、思いがけなくこれ以上ない手土産をゲット。
だんご持参で多摩湖へ。



多摩湖花小金井と並んで古くから桜の名所だったが、春以外の季節、飲用水の貯水池なので、ボート遊びとかできないんだよねココ。桜も、数年前まで行なわれていた堰堤の耐震補強工事とともに古木は伐採されてしまい、一気に若返って風情が薄くなってしまった。
最近、若い家族連れの挙動をぼーっと眺めているのがちょっとしたマイブーム、だったりする。思ったほどの人出でもなく、何しろ広大な堰堤公園。多くの家族がゆったり過ごしていて、空が広い。

時折、遠く鉄橋を渡る多摩湖線の音も聞こえて、なんだかゆったりとした時間が流れていた。